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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 爆想サザエさん ( No.25 )
- 日時: 2010/09/22 17:36
- 名前: ACT (ID: rCcrGyYb)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
8
「あ〜気持いな〜」
磯野家自慢の広い湯船につかりながらマスオは自然に口にした。ビールを一杯やりたいものだ。
一人ぼっちの風呂。昔はタラちゃんやカツオ君と一緒に入っていたものだ。少し彼の胸が痛んだ。
その後もお湯に浸かっているとのぼせてきた。そろそろ出るか。風呂からあがり、居間に行くとサザエが何もない空間をボーっと見つめていた。
「ど、どうしたんだい、サザエ」
マスオの声を聞くと彼女はあわてて振り返った。
「な、なんでもないの!それよりお風呂の湯かげんどうだった?」
かなり慌ててるな。どうしたんだろう。話を急に変えるサザエを不思議に思いながら「気持ちかったよ」と言った。
「じゃ、じゃあ私は寝るわ。お休み」
そう言うとそそくさと寝室に行ってしまった。今日のサザエなんか変だな。そう思いながらも楽天家の彼はテレビを見て笑っていた。
布団にもぐりながらサザエは必死にマスオのシャツの口紅のことを考えていた。
(あれはなんかの拍子についただけよ。なんかの間違いだわ。よしもう忘れよう。寝よ)
しかし忘れようとしてもマスオの顔が浮かんできてなかなか寝られない。必死に振り払うが次々と出てくる。もう止めて!!!!!!!!
……いつの間にか朝になっていた。
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