二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 爆想サザエさん ( No.43 )
日時: 2010/09/29 19:42
名前: ACT (ID: rCcrGyYb)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

10

「おい、君たち!なにしてる!?」

 カツオ達はいっせいに玄関を見た。そこにいたのは彼らがもっともおそれていた存在があった。

「警察だ!君たち未成年だろ!何してる!?……シンナーもある!君たち待ってなさい!」

 もしかしてナカジマの吸っていた煙草の火でばれたのか?
 警察官はカツオ達の方へ歩み寄ってくる。

「に、逃げるんだ〜!」

 彼らはいっせいに裏口へ走っていった。警察官はそれを見ると即座に追いかけた。
 裏口をでた4人は停めてあったバイクに急いでまたがった。花沢はカツオのバイクへ、サオリはナカジマのバイクへ乗った。

「行くぞ!」

 カツオが叫ぶとナカジマは頷く。ぶ〜んと音を立てて道を走って行った。後ろから「待て〜」と声が聞こえるが徐々に聞こえなくなっていった。
 大通りの交差点を抜けて近くにあったコンビニの駐車場にバイクを停める。
 カツオは深いため息を吐いた。

「ふ〜危なかったなあ」
「でもスリル満点だったわね」
「ハハハハハ……!」

 カオリの笑い声が止まった。彼女の見つめる先を見るとパトカーがあった。

「お前ら!そこを動くなよお!」

 窓から身を乗り出して警察官が叫ぶ。

「に、逃げるぞ」

 彼らはまたバイクにまたがると信号無視をして大通りを突っ切った。
 そのままグングンスピードを上げる。しかしさっきとは違いパトカーはしつこく追いかけてくる。
 バイクはカーブにさしかかった。

「ちっ!しつこいな!」
「……カツオぉぉぉぉ!前ぇ!」
「えっ!?」

 次の瞬間、カツオのバイクはナカジマのバイクを巻き込んで曲線を描く壁にぶち当たった。
 バイクは粉々になった。
 吹っ飛ばされたカツオ達はピクリとも動かなかった。