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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 爆想サザエさん ( No.61 )
- 日時: 2010/10/16 18:53
- 名前: ACT (ID: rCcrGyYb)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
12
「ええ〜!カツオ君が!?……今行くよ〜」
マスオはベットから飛び起きると、急いで服を着始めた。
「ど、どうしたのマスオさん?」
とろんとした目を擦りながらアナゴの妻が言う。しかしマスオは言葉を発しない。さらに彼女が質問しようとしたところをマスオは制した。
「僕の甥が事故にあったんだよ、病院に行かなくちゃ〜」
「はぁ〜、私とその子どっちが大事なのよ」
こんな時にぐちぐちと……面倒臭いなあ。
マスオは動きを止めて彼女に向き直った。
「今はカツオ君だよ、サザエの慌てようといいただ事じゃないんだ。面倒くさいけど今は行くしかない。じゃあ」
玄関に向かいながら服を着終わると、運動不足でたるんだ腹を揺らしながらタクシーを呼んだ。
「カ、カツオく〜ん!」
カツオの病室に入るとマスオの目に映ったのはベットに横たわったカツオだった。その横には目を真っ赤にしたサザエと波平がいる。タラちゃんの方はどこかに行っているようだ。サザエはマスオの顔を見ると駆け寄って抱きついてきた。
「マスオさん……カツオが……カツオが……」
少し前までは「マスオさん」と言って一緒に遊んでいたのに……
目の前の現実がマスオにとっては信じられないことだった。
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