二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: FINAL FANTASYⅦ 第 一 章 〜反旗〜 ( No.121 )
- 日時: 2011/01/11 21:49
- 名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
- 参照: http://ameblo.jp/ff7-perfume-love-y
Capter 24 —失ったもの—
神羅側に同級生がいることは、少なからず彼らの心を痛めた。
俺達は神羅に反旗を翻す。
故郷も、友達も、家族も。
俺達が失ってしまったかけがえのないもの。
その原因は、奴らにある。
けれど、それよりも大きな敵が、今、明かされた———。
「—————セフィロスが・・・!?う、ウソだろ・・・!?」
当然、信じられないことだ。
ザックスはクラウドの想像したとおりの反応を示し、すでにその話を聞いていたエアリス以外の飛空挺内の者達もどよめく。
「な、何言ってんだ!?セフィロスって言やあ、伝説のソルジャーじゃねぇか!!“英雄”とまで呼ばれた男だろ!?大体、その情報源も」
「宝条だ」
「だったらなおさら、信じれないぞ!?」
確かに、そうだ。
しかし俺達の怒りの矛先を別のところにそらしたい奴ならそう言うだろうが、宝条はなんとなく、そういうものでもない気がする。
バレットの困惑したような言葉に、エアリスはクラウドと同じ考えを伝える。
「・・・う〜ん。でもセフィロスは今どこにいるのかわからないのよ。それじゃ探しようもないわ」
「そうだな。何年も前に行方不明にもなったらしいな。まぁそれでその村に連中を消して姿をくらましたのなら、辻褄も合う」
ティファが言葉を探しながらそういうと、Red ⅩⅢも同意する。
魔晄都市から離れたことで、なぜかエアリスがいっそうわくわくしているように、クラウドには見えた。
なぜだろう。
さっきからときおり、誰かに話しかけられたように斜め上や斜め下を眺めては、そっとほほえんでいる。
なぜなんだ?
エアリスがそんな表情をすればするほど、クラウドは不安になった。
そして、その表情を見るとふと彼女が消えてしまいそうな儚げな印象を受ける。
よって、押し寄せてくる不安の波は膨れ上がるのだ。
「ね、クラウドはどお思う?」
唐突に話しかけられ、クラウドは軽くたじろぐ。
セフィロス。
彼は、色々な人に尊敬されてきた人物だ。
その彼が、姿を消した。
それは、何を意味するのだろうか・・・。
「ああ。あれだけの力を持ったやつが簡単に死んだりはしないだろう。第一、なんの手がかりもなく闇雲に探してはな・・・」
「さっすがクラウド、落ちついてんな」
ザックスがその場の雰囲気を和ませるため、口笛を吹いて軽くふざけてそう言う。
パーティの面々は、なるほどなと頷いている。
「だからよ、てことは情報収集が必要だよな」
「ちょっと問題があるんだが」
シドがバレットの言葉を聞いて割り込む。
問題という言葉に、全員が振り返る。
「シエラ号・・・なんだけどよ、ちょいと試しに飛んでみただけで、まだ完全じゃねぇんだ。だからよ」
「村で再点検でもするのか?」
「ま、そういうことになる」
ええええええええええええええええええええええ!?
女子軍、バレット、ザックスが叫ぶ。
旅は徒歩で始まる。