二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FINAL FANTASYⅦ—序章—   コメント下さい!! ( No.49 )
日時: 2010/11/23 01:14
名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: cVA1W6Ik)

   Capter Ⅶ —What do you have dreams ?—

                            *Aerith side*

「イリーナは将来なあに?」

「・・・私?タークスよ」

今、エアリスは将来のことについて悩んでいた。
・・・いや、別にふつうは今から(現在19歳)夢について思い悩んだりはしないのだけれど・・・。
ここにいる人たちはちゃ〜んと将来の夢、持ってるんだなぁ〜・・・って。
他にもシスネや、男の子ではレノとルードがタークスになりたいんだって。
・・・そいえば、クラウドは持ってるのかな。
エアリスはふと彼のことを思い浮かべた。
クラウドといえば、さっき、なんとなくクラウドのほう見てたら気づいたのかどうなのか、目があっちゃったんだっけ。
それを思い出すと、エアリスは恥ずかしさや照れよりも喜びや期待のほうが膨れ上がった。
なんでクラウド、こっち向いてたのかな。
わたしのこと、気にしてたらいいな。
ティファと将来のことを話しながら廊下に出た二人。
そこでエアリスはティファにも聞いてみた。

「ティファは?」

「そうねえ。私は・・・。まだ、秘密かな」

「“まだ秘密”?いつか、話してくれるの?」

ティファは意味深に微笑んだままだった。
ザックスはもちろん、小さい頃から英雄セフィロスに憧れてたし、ソルジャーになる道を選ぶんだろうな。
そういえば、ザックスはモテてるみたいだったけど・・・。
水道水を飲んでる途中のティファに、唐突に話しかける。

「ねぇ、ティファって・・・好きなひととか、いる?」

するとティファは、文字通り水を吹き出した。
ごほごほと二つ咳をして息をつき、彼女のほおは咳き込んだせいか、心なしか赤みをさしていた。

「な、な、ナニをいきなり・・・!!び・・・、びっくりしたぁ・・・」

「ごめんごめん。でも、気になっちゃって。で、どうなの?事の真相は。」

視線をそらした彼女は今度は明らかに顔を赤くしていた。
名前はいいから、いるかどうかだけ。・・・ね?と彼女に懇願する。
ティファは恥ずかしげに後ろに振り返り、天井を見上げて息を吸った。

「・・・・・いるわ。」

「いるの?・・ふふ、実はわたしもいるんだぁ」

いたずらっ子のようにエアリスは笑った。
ティファは若干すっきりしたように後ろを振り返った。
そう、と少し驚いたように言って笑った。

“———エアリスは、将来何になりたいの?”
“———エアリスはねぇ・・・。お母さんみたいな、いいお母さんになりたいな——”

教室に向かいかけていたエアリスは、「あ」といってティファのほうに振り返る。

       「もし、だけど・・・。わたしとティファ、一緒のひと、好きになってたらどうしよっか。でも、それでも負けないよ」


・・・もちろんこの二人は好きな相手が一致しているわけだが、この時点の二人は知る由も無い。