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−第三話「雨止む先に輝く彼ら」−

そこには————————

「・・・・平助君・・・どうしてココに・・・・？」

美姫は少し目線を上にして、見上げる。
そこには、傘を持って照れていた平助がいた。

「み、美姫がココにいたのが見えたから、たまたま来ただけで——————」

平助はそう言って目線を下に落とした。
でも、それは嘘だとすぐに分かる。
なぜなら、平助の服が雨で濡れていたからだ。

きっと、屯所に帰って来たら美姫がいないと聞いたので、急いで探しに行った。
屯所を出ようとしたら雨が降ってきたので、傘を持って走り出した。
あまりにも急いでいたので、傘を差す暇がなかった。
そして濡れながら走っているとたまたま雨に濡れていた美姫を見つけ
傘を差して何もなかったかのように美姫に近づいた。
と、言うことだろう——————。