二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA{月下光臨} ( No.10 )
日時: 2010/09/23 15:25
名前: 美輪 (ID: 4NzAaWKB)

第4話「初めまして!」




「いや〜無事に終わってよかったわ〜。」
亜樹が肩を叩きながら言う。
「肩こったの?亜樹。」
「そりゃそうだよ!着物運んだり、料理運んだり・・・!」
「あはははははっ。そりゃそうだよ。」


色んなことがあって、殿と姫様の結婚式は無事終わった。


「あ!行かなきゃ!」
「どこ?」
「姫様にあいさつ!!!」
「ああ!いってら〜」

今回の件で、優秀な成績を残した私は、姫様、殿の側近その3に!
まだ、姫様にお会いしていないから、あいさつに行くぜぇ!


「しつれーします・・・。」
ふすまを開ける。
そこには、美しい単姿の姫がいた。
舞は正座し、丁寧に挨拶をした。
「こんにちは。姫様。私は、姫様の側近3の巫女の舞と申します。」
「・・・・・・。」
ゆっくりとお市が振り向いた。
その顔は美しかった。でも、どこか儚い、切ない顔だった。
「まだ、来て間もないですから、こまったことがあれば気軽に言ってくださいね?」
「・・・うん・・・。」
透き通るような声でお市は返事をした。
「では、失礼いたします。」
用件が済んだらすぐ帰れと言われていたので、出口へ向かおうとしたその時
「行かないで・・・。」
「・・・え・・・。」
「行かないで・・・。市、怖いの・・・。」
声が震えていた。
「・・・はい。わかりました。」
舞は微笑むと、正座し、夜明けまでお市を見守った。