二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA 〜落っこちたのは〜 ( No.15 )
日時: 2010/10/02 15:36
名前: かさぶた (ID: XlQIdkGw)

第七話 目が覚めた

 あっれー。なんだこれ。どうなってるんだ?
 よーし、落ち着こう。とりあえず状況を整理しよう。
 まずアタシは三日前に山で拾ってきたイケメンのお兄さんの様子を見に行こうと準備をしていた。
 とりあえず、ぬるま湯の入った桶と手ぬぐいと一応着物。いや、布団に押し込む前に血塗れだったから、拭いたり着替えさせたりしたんだけどさ、また汗かいてるかもしれないし(あー、それにしてもあのお兄さん結構引き締まった体してたなー)
 で、部屋に行ってお兄さんがまだ起きそうになかったから、体拭いてやろうと思って、手ぬぐい桶に入れて絞って。それでお兄さんのほうを見たら。
 そしたら、いきなりがばって起き上がって、畳に押さえつけられた。
 あ、お兄さん目が覚めたんだ。じゃない。あれ、何で? アタシ何も悪いことしてないよね?

「えっと、「ここは、どこだ」

 お兄さんの目は、雰囲気は、何ていうか怖かった。
 でも、

「命の恩人に何しやがんだ、このやろー!」

 勢いよく起き上がってお兄さんを跳ね除ける。予想していなかったのかお兄さんは尻餅をついた。
 ふふん。どうだ。

「酷くない!? せっかく助けたのに、いきなり怖い思いするし! 何、何なの!? アタシなんか悪いことしましたか!?」
「え、えっと」
「うがぁーーっ!」

 すごい勢いで怒鳴りつけるアタシにお兄さんも驚いている。
 けけけけ、アタシを怒らせると怖いんだよ!

「あー、もーっ! 何なのさー! むきゃーーっ!」
「ごめん、ごめんってば!」
「謝ってくれたからもういいです」
「あれ、意外とあっさり?」

 怒鳴っていたのが嘘だったみたいにけろりとしているアタシを見て、お兄さんは苦笑い気味だった。