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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA 〜落っこちたのは〜 ( No.22 )
- 日時: 2010/10/12 18:35
- 名前: かさぶた (ID: NegwCtM0)
第一話 鴎と鬼と国の財政
「おい、親」
「何だ、貴叉」
睨み付ける私から必死に目を逸らそうとする、男。銀髪、顔の左半分を覆い隠す眼帯、でかい図体。こいつは、長曾我部元親。私の幼馴染だ。
「あんたね、また国を傾けてるってわかってる!?」
「う、でもよぉ……」
「言い訳無用! まったく、からくりばっかにお金かけて、ちゃんと周りも見なさいっていつも言ってるでしょう!?」
「……はい」
でかい体を小さくして、しょんぼりする親。
うーん。昔、私が怒った時も同じような感じになったけど、今は気持ち悪いよ。親。
「昔だったら許せるけど、今は無理だ諦めろ!」
「何が!? てか何を!?」
「しょんぼりしてる時に可愛いのは、あんたが可愛い可愛い姫若子ちゃんだったときの話だ!」
今のあんたがそんな風にしても可愛くないぞ。いや、たまに可愛いとか思うときもあるんだけどね。
「その話を持ち出すなーっ!」
「嫌だよーん」
急にでかい声で叫ぶ親。耳が痛くなるじゃないか。
姫若子時代はこいつにとっちゃ黒歴史。からかう材料にはもってこいの話題なんだもん。
「とにかく、気をつけること。わかった?」
「わかったよ」
まぁ、親も反省したみたいだし、とりあえずいいか。
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