二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA 〜落っこちたのは〜 ( No.24 )
日時: 2010/11/24 17:11
名前: かさぶた (ID: kM82Y1ex)

第十話 夜闇に紛れて帰る

「んじゃ、俺様そろそろ帰るわ」

 佐助がそう言ったのは、アタシが寝ようと思って布団の準備をしていた時。
 出て行く佐助をそのまま無視して、布団に入り込む。うー、眠い。

「え、何にも言ってくれないの?」
「佐助。会えてよかったです。さようなら」
「あれ? 護ちゃん棒読みだよ」
「眠い」

 早く行け! こっちは眠いんじゃあああ!

「あ、そうだ。また今度さ、遊びにおいでよ」
「どこ」
「お昼に言ったよね、確か」

 えー、言ったっけー? あー、でも言ってたたような気がするな。なんだったけ。

「貝?」
「いや、字違うよ。貝じゃなくて甲斐」
「あー、そうだったね」

 そうだ、甲斐だ甲斐。
 
「旦那と大将にも話はしとくからさー」
「了解。じゃ、アタシは寝る」
「はいはい。それじゃ、おやすみー」
「ん。またね、佐助」

 布団に潜り込むと、ばっさばっさと鳥が羽ばたく音がした。
 それがだんだん遠くなって聞こえなくなると同時にアタシは眠りに落ちていった。