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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA 〜落っこちたのは〜 ( No.3 )
- 日時: 2010/09/22 17:39
- 名前: かさぶた (ID: /xSFMP0P)
第一話 甘味屋さん
「ありがとうございましたーっ!」
「護さん、休憩の時間よ?」
「あ、はい!」
「ごめんなさいね、私の体が弱いばっかりに迷惑かけて」
「いいんですよ! 行く宛もないアタシを拾って、ここで働かせてくれてるし、住ませてくれてるんですから! 着物もくれましたし!」
ほら! と言いながら大きく手を広げる。
その動きにあわせて、アタシの着ている薄い桜色の着物が揺れる。
「ありがとう。あぁ、今日のおやつはみたらし団子よ。一緒に食べましょう?」
「わーい、梅さんのお団子!」
◆
お団子を頬張りながら、状況っていうか気づいたことをまとめる。
現在、この世界に来て十日。
どうやら、ここは戦国の時代らしい。戦もある。(てか、最近あったらしい)だから、着ているものも洋服じゃなくて和服。
そしてここは、アタシを保護してくれた梅さんの営む甘味屋。梅さんの作るお団子は滅茶苦茶美味い。ほっぺが落ちる。
「さて、と。休憩、終わりっと」
「あら。もういいの? もう少しゆっくりしてくれてもいいのに」
「いいんですよ。住ませてもらってるんですからこれ位はしないと」
アタシは知らない。
この後、起こる出来事なんか、知るはずも無い。
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