二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA 〜落っこちたのは〜 ( No.5 )
日時: 2010/09/23 15:36
名前: かさぶた (ID: 7EYM.IE5)

第二話 風来坊との出会い

 いつものように店の前を掃除している時、そいつはやってきた。
 大柄な体。茶色の髪をポニーテールにして羽の飾りをつけている。背には異様に長い刀。そして肩には、

「(何で猿?)」

 猿が乗っかっていた。
 パッと見だけでいえば「派手な人」という印象だ。
 まぁ、とりあえず接客しないと。

「いらっしゃいませー」
「団子二本、頼むよ!」

 何なんだ。この人懐っこそうというかバカっぽい笑顔は。
 てか、何だこの美形。

「ん? どうしたんだ、ぼーっとして」
「っ、うわ、少々お待ちください!」

 いきなり顔(イケメン)近づけんな、びっくりするだろーが!



「お待たせいたしました」

 とん、とそいつの隣に団子の乗った皿とお茶を置く。
 それじゃ、ごゆっくりと言おうとして視線を感じた。

「えっと、なんですか?」
「名前」
「はい?」
「だから名前、何? あるだろ」

 何を言い出すんだこの人。

「護です」
「へぇ、護ちゃんか。あ、俺は前田慶次っていうんだ、よろしくな」

 にかっと笑う、慶次さん。あれ、前田慶次って聞いたことあるな。何だったっけ?
 ま、そのうち思い出すよね。たぶん。