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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA 〜落っこちたのは〜 ( No.7 )
- 日時: 2010/09/24 19:38
- 名前: かさぶた (ID: 66wanHrV)
第三話 慶次さん
「最近よく来ますね」
「あれ? 迷惑だったかい?」
「いえ、その分売り上げも伸びるんで嬉しいです」
「ははっ、素直だねぇ」
慶次さんは最近甘味屋によく来てくれる。
そして、慶次さんの連れている猿(夢吉って名前らしい)がアタシに懐いた。スッゴイ可愛いんだけどこの子。
「あの、慶次さん」
「あ、ようやく名前呼んでくれた」
「……慶次様」
「あれ、何で今いきなり様付けになったの?」
「いや、だって前田様って有名な武将さんでしょ?」
ちょっと前に歴女な友達が言ったの思い出したんだよ!
「あっれー、護ちゃんとのどんどん距離が離れてく気がするー」
けらけらと笑ってから慶次さん(あ、ナレーションではメンドイから慶次さんで)が頭をかき回す。
「うわっ、前田様髪の毛が、ぐしゃぐしゃになります!」
「やめてほしけりゃ、元の呼び方に戻せって」
「う、え、でも」
「俺がいいっていってるでしょ。だからいいの」
「……慶次さん。やめてください!」
「ん。やめる」
慶次さんは、ぱっと頭をかき回していた手をどけた。うー、せっかく梳かしておいたのに。
「じゃ、そろそろ行きますかね」
「ありがとーございましたー」
「うわー、適当。じゃ、また明日も来るからねー」
慶次さんはそう言って今日も帰っていった。
さーて、アタシもそろそろ休憩しますかね。
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