二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ドラえもん△真実と偽り▲ドラえもん失踪編〜のびたと謎の失踪〜 ( No.186 )
日時: 2010/12/24 16:07
名前: 空海 ◆hGk76NDXB. (ID: v/i8ZIg5)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

第25話『集結』



「どういうこと!!!」
のびたが叫んだ。信じられなかった。
「じゃあドラミちゃんは…」
ドラえもんが力なく言った。
「分からない…」
セワシは拳を握り締めた。
「……」
ドラえもんは死んだように座り込んだ。全ての気力が抜け落ちたようだ。
「その後は…その後は、どうしたの?」
のびたが訊いた。
「僕は自給自足の生活をしていますが…この通り、ほとんど食べるものもありません」
「そうなんだ…」
「ほかの人たちは?」
空子が質問した。
「分かりません。戻ってこないんです」
「戻ってこない?!じゃあ…」
「分かりません。分からないんです。僕だけが怖くて逃げてきたんですから…」


しばらく沈黙が続いた後、のびたがセワシに訊いた。
「あれから…何年たつの?」
「5年です」
セワシが言った。
「5年!?」
全員仰天した。確かにのびたたちよりは体は大きくなっていた。だが、気づきにくい程だった。
「5年間も…一人で?人一人いない中で」
「そうです。僕だけが…生き延びたんだと思います…」
セワシはベッドに座った。