二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ドラえもん△真実と偽り▲ドラえもん失踪編〜のびたと謎の失踪〜 ( No.191 )
- 日時: 2010/12/30 11:47
- 名前: 空海 ◆hGk76NDXB. (ID: v/i8ZIg5)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
総集編パート2
「そのドラちゃんって人、名前はなんなの」
「…ドラえもんよ!」
しずかは少し怒っていた。
「えっドラえもん!?」
「…! 知っているの?!」
「ええ知っているわ」
「ドジドラちゃんね」
「ドジドラ?!」
しずかは少し笑った。
「そうよ、ドジドラちゃん」
空子はなつかしそうに語りはじめた。
「ドラちゃんってそんなにドジだったかしら」
「あら知らないの?ドラちゃんってすっごいドジなの」
「へえー」
「…でもね」
「元々ではないのよね…」
空子が悲しそうなそぶりを見せたので、しずかはそっと
「どうしたの?」
と訊いた。
「実はね、ドラちゃんはネジが一本抜けてるのよ」
しずかはあまりリアクションせず
「あらー作っている人がミスしちゃったのねー」
と言った。
「ちがうのよっ!!」
空子が怒鳴った。
しずかが驚いてしりもちをついた。
「今思い出しても忌々しいわ…」
空子はかなり怒っていた。
「あいつがドラちゃんを盗むのに失敗して、タイムワームした衝撃でドラちゃんは…」
ぐしゃっ
鉛筆が一本つぶれた。
空子が握り潰したのである。
「…そんな事があったのね…」
「まあ終わった話だしねそれは」
「でも、なんでドラちゃんのことを知っているの?」
空子がクスっと笑った。
「それはね、昔ドラちゃんが焼却炉に落ちそうになった時に助けてあげたからよ」
空子は少し誇らしげだった。
「ほんとにドジなのね」
しずかと空子がクスクス笑った。
「でもドラちゃんといたらほんとにおもしろかったわ」
「でもドラちゃんはこの時代にいっちゃったのよね」
「…うん やっぱり…悲しかった?」
そうしずかがいった後少し部屋に静けさがともった。
「そう、そこからよ…」
空子が泣きそうになりながら言った。
「何か起こったの?」
「……改造されたのよ…」
「かっ改造!?」
しずかは仰天した」
「体の形は変わってないわ」
「じゃあ何が変わったの?」
しずかが訊いた。
「未来の人間がほしがっていた能力を私に実験的に埋めこんだのよ」
「そんなっ…人間の実験体にされたのね」
空子が頷いた。
「その能力は空気を操る4次元ポケットと予言力よ」
空子が間を空けて言った。
「予言力?」
「そう予言よ 未来の人間達はこの先がどうなるかということを知りたがったのよ」
「でもなんで空子さんにそんなことを」
「…」
空子が黙った。
「分からないのよ」
「えっ?」
「私からそのころの記憶を奪ったのよ!だからその時何が起こったか分からないのよ」
「そんな…なんでかしら」
しずかが座り込んだ。
「それが分からないのよ…」
「そっか…」
「それにね…」
「何?」
「ある予言をしたの…」
「えっうん」
「そしたら追放されてここに追い出された」
「えっなんで?!」
「多分何か重要なことを予言したんだと思う」
「なんていったの」
「…それは…言えない」
そして話が途切れた。
空子によると
その後、気がついたらここにいたという。
しばらく部屋が静かになった。