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スイクンはヨウリュウの部屋へ向かった。
そして何かを探り始めた。
「…あった」
スイクンが何かを見つけた。「伝説のスイクン物語」と書かれていた。
スイクンはページを開いた。

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伝説のスイクン



スイクンとは太古の昔、生き物という生き物に被害を与え続けたと言われる悪魔。
スイクンはいつも独りだったという。
スイクンは生涯憎まれつづけ、暴走し、世界を混乱させた。
スイクンは人々に死を与え続けるだけの大悪魔。人々にはそう思われ続けていた。
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そこから先はなぜか破られていた。
「なんだよ……これ…」
スイクンはこれを見て失望した。
それと同時に悟った。ヨウリュウは、何一つ俺に期待などしていない、と。

ヨウリュウは自分にはこんな名前は必要でないと。そうか、ヨウリュウって漢字で太陽の龍と書いて、「ヨウリュウ」だったものな。
そして俺には魔法使として立派になれそうになかったから…そうか、だからこんな名前を俺に授けたんだな。

スイクンはへたへたと座り込んだ。　そいて悲壮感に負けていった。