二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ドラえもん△真実と偽り▲スイクン編〜スイクンと因縁の魔法使〜 ( No.261 )
日時: 2011/05/30 17:29
名前: 空海 ◆hGk76NDXB. (ID: BoGAe/sR)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

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スイクンはその場で15分ほど、無言で座り続けた。
まさか自分の名前の由来が、あんな龍の名前だなんて。想像したくもなかった。

だが、突然こんな考えが浮かんだ。もしかしたらヨウリュウはこのスイクンという名に、何かしらの魅力を持っていたのかも知れない。

スイクンはそう考えた。そう考えた瞬間、悲しみが少しずつ消えていった。
もし、本当に期待してくれていなくとも、それでもここまだ育ててくれたのは事実だ。ヨウリュウを信じるしかない。

スイクンはばっと立ち上がった。
そしてサルビアの部屋へと向かった。

バタン。
スイクンはサルビアの部屋に入った。サルビアは少し驚き気味であったが、「どうしたの?」と訊いてくれた。
スイクンはそれに対してこういった。
「ヨウリュウはどこにいますか?」
スイクンはヨウリュウを探している。
サルビアもすぐにそのことに気づいた。
「この街の中央広場で本を読んでるわよ」
サルビアが言った。
「ありがとうございます」
スイクンはそういって頭をペコッと下げ、後ろを向き、サルビアの部屋から出て行った。
しばらくしてサルビアはスイクンが出て行ったのを確認した。
「何だったのかしら?」
サルビアがぼそっと言った。