二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】好きだなんて言ってないからっ!弐 ( No.50 )
日時: 2011/03/08 16:07
名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: dva4ZaLP)

【第甘話:ジョーイーとちよこれいと工場・後編】



というわけで、なんか胡散臭い工場の前にいまーす。
っていうか、工場見学ってあたし一人だけ?
本家は五人いた気がするんだけど。
これからどうすればいいわけ?
すると工場からシルクハットを被った三人の男が出てきた。
ん?何か見たことあるぞ?アイツら。

「やぁ、桃ちゃん!ジョーイーのちよこれいと工場にようこそ!!」

三人の中の一人、シルクハットから銀髪の天然パーマを覗かせている男が陽気に言った。
あ、お前銀時だろ。
その後ろにいるのは……ヅラと高杉じゃん。お前ら何してんの?引くんですけど。

「ヅラじゃない、ヅラァーリーだ」

あ、はい。
つか、その否定の仕方がヅラじゃんかよ。
あたしは高杉に視線を移す。
で?アンタは今回は何なの?

「タカスリーだ」

……。
銀時は?

「え、スルー?」

「あ?俺?俺はシルバー・タイム・サカータだけど?」

何か一人だけ厨二病まるだしなんだけど!!
自分だけカッコつけてみただろ!!でも、お前自分で思ってるほど、それカッコよくないからな!?

「で、俺たち三人合わせてジョーイーだ、よろしくな桃ちゃん!」

うわ、どうしよう。最大にウザいんだけど。
で?何でアンタたちはこんな工場やってんの?
あたしは素朴な疑問をぶつける。
まさか本家に便乗しただけとかじゃないよな?
今この小説の別の話でもパクってるんだからやめろよな。

「いや、本家に便乗っていうのもあるのだが……なァ、高杉」

「あ、お、おう!……おい、銀時」

「何で俺なんだよ!お前らのそういう所よくないって言ってるだろーが!!」

目の前で面倒くさい押し付け合いをしているいい大人三人。
……イライラするわー。
ほら、もう誰でもいいからさっさと言え!
あたしの言葉に銀時たちは顔を見合わせた。
そして銀時が口を開く。

「チョコレート工場見学という名目で、チョコの製作体験ーとか言ってチョコを貰おうかなァと思いまして……」

は?そんな理由?
だったら言ってくれればよかったのに。

「「「え?」」」

別に材料があまったから作ったんだけなんだけどさ!!
何なら食べさせてあげないこともないけど?
三人は顔を見合わせて笑った。

「ったく、しょうがねぇから食ってやろうじゃねぇか。なぁ?」

「銀時も桃も素直じゃねぇなァ。まァ俺も勿体ないから食ってやるよ」

「素直じゃないのは高杉も一緒だぞ。ツンデレキャラ気取ってるつもりか?」

何だか昔に戻れたみたいで、あたしも笑った。
そして何だか最終回みたいで冷や汗が出て、あたしは苦笑いした。

———アレ?え?違うよね!?