二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: リボーン 神様のドルチェ【200突破ありがとうございます!】 ( No.67 )
- 日時: 2010/10/17 10:58
- 名前: 無花果 ◆j6drxNgx9M (ID: 2Sdxx4yv)
ベルフェゴール、通称ベルはぽかんと間抜け面をしてXANXUSに訊いた。
「・・・今、ボス何て言った?」
「・・・2回も言わねぇぞ、カスが!!」
ボンゴレ独立暗殺部隊ボス・XANXUSはギロリとベルを睨みつけて言った。
しかしベルはまったく全然気にしちゃいない。
命が惜しくないのだろうか?
「マジ頼むって!!最後にもう1回!!」
「・・・マーモンが何やら緊急事態だそうだ。お前は帰れ」
「あの生意気くそチビフードが緊急事態ぃ??」
「何回も言わせんじゃねぇ!!!!とっとと行きやがれ!」
XANXUSはベルに怒鳴りつける。
するとベルは怖気づくどころか、にんまりと笑いながら立ち上がった。
「———ししっ♪じゃあたっくさん苛めてやらないと!じゃ、王子は日本に帰るねボス」
「とっとと行きやがれって言ってんだろうが!!」
ベルはハァ・・・とため息をついて言った。
「・・・ほんと、愛想も糞もないよな」
同時刻 日本
スクアーロはマーモンを背負って歩いていた。
そのままの格好で歩いていては怪しまれる為、マーモンは黒いフードを脱ぎ、Tシャツとジーパンに身を包み、キャップを深く頭に被っていた。
傍から見れば、子供を背負っているお兄さん・・・に見えなくもない。
マーモンの身体は意外と軽く、鍛え上げているスクアーロにとっては苦にもならなかった。
スクアーロはマーモンに訊ねる。
「お゛いぃ、沢田の家はどこだぁ??」
「え、君知らないの?」
「あ゛・・・??」
暫しの沈黙の後———、
「・・・っう゛おぉぉぉぉいぃぃぃ!!!!!!!ふざけてんじゃねぇぞおぉぉぉぉぉっっ!!!!」
マーモンを放り投げてしまいそうになったが、踏み止まる。
しかし、これを気にスクアーロの怒りは爆発した。
「だいったい何で俺がお前を背負わなきゃなんねーんだぁぁ!」
「仕方ないだろ、急に呪いが解けたからまだ足が上手く作動しないんだよ。さっき言っただろ?」
「初耳だぁぁ!!」
マーモンはハァ、とため息をついた。
「金も貰ってないのに仕方なくこの服着てるんだよ。本当だったら着てないよ」
「自己責任だぁ」
スクアーロにびしりと指摘され、マーモンは膨れる。
そして何か思いついたのか、マーモンはスクアーロの髪を引っ張った。
「いだだだだ!何だぁ!!」
「君、山本武のお店は知ってるんでしょ?」
「あぁ。それがどうしたぁ」
「山本武に案内させよう。ちょっと尺に触るけど、君より使えそうだ」
「・・・ち」
スクアーロは舌打ちをする。
絶っ対今の事は山本にチクろう。
そんな卑劣な事を心に決めながら、スクアーロは歩を進めた。
「・・・えっと、そいつ、マーモン?だよな??」
ボンゴレ雨の守護者・山本武が寿司を握りながらスクアーロに訊ねた。
スクアーロは頷く。
「何だか知らねぇが、急に呪いが解けたらしいんだぁ」
「あぁ、小僧と同じアルコバレーノらしいのな」
山本はチラリと大人マーモンを見やる。
マーモンは特別に握ってもらった巨大イクラ巻きを口沢山頬張っていた。
気に入ったのか、微かに頬を染め、美味しそうに食べている。
イクラを食べ終わり、マーモンは山本に言った。
「美味しいね、君の作るこの料理は。お金を払って食べるに相応しいよ。大トロ頂戴」
「ハハッ!そう言ってもらえると作りがいがあるな!」
山本はひょいひょいと大トロを10貫握ると、マーモンに差し出した。
マーモンはすぐに食らいつく。
無くなるのも時間の問題だ。
山本はスクアーロに言った。
「スクアーロも食べねぇ?」
「わりぃなぁ、コイツがいるとゆっくり食べれねぇ」
「そっか!じゃあまた今度来てくれよな!!」
「あぁ」
スクアーロは頷いた。
するとちょうど食べ終わったのか、マーモンは山本を見上げて言った。
「・・・じゃあ本題に入るけど、君、沢田綱吉の家をしってるかい?」
「あぁ!商店街抜けたらすぐだぜ」
「あほな鮫でも行ける??」
「あぁ、行ける行ける!!」
山本が笑いながら答える。
「・・・こんのクソチビがあぁ・・・」
スクアーロが怒りに震える。
———瞬間!
バカァァァァン!!!!!!
「「「!?」」」
3人は同時に入り口を振り返る。
ドアが勢い良く放たれたのだ。
幸い壊れていないようで、山本はホッと一息着く。
マーモンとスクアーロは苦い顔をしてドアを見つめていた。
見慣れたナイフが沢山突き刺さっている。
するとドアの向こうに、見慣れたシルエットが浮かび上がっていた。
シルエットが喋る。
「ししっ、よーアホのロン毛鮫隊長☆久しぶりってとこ??」
「・・・やっぱりなぁ・・・」
スクアーロが苦い顔を更に顰める。
シルエットは店に入って来るなり、ガバリと大人マーモンを抱きしめた。
マーモンは驚きながら、シルエットを見上げた。
シルエットは、マーモンに言った。
「———随分大きくなったじゃん??マーモン♪」
切り裂き王子が、ド派手に登場した。