二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂&妖界ナビ・ルナ ─白ノ夜叉、銀ノ御子─ ( No.5 )
日時: 2010/11/23 15:56
名前: 柚莉(●>ω<●) ◆K5Psnlr5tM (ID: EfKicuSN)
参照: http://id34.fm-p.jp/161/id2772/

*第一訓 ようこそ、江戸へ!

「・・・・・・ん・・」

ルナは見知らぬ町で目が覚めた。
正確に言うと何故か地面に倒れており周りが騒がしいので起きたのだ。

「此処は何処・・・?」

ルナは辺りを見回した。
だが其処は自分が知っている町並みではなかった。
其れに、

「スネリともっけがいない・・・!?」

ルナはあちらこちらを見回した。
だが、スネリともっけはいなかった。
どうやら此処にはルナ一人しかいないようだ。

「此処は何処・・・?」

ルナは改めて周りを見た。
通行人はみんな着物を着ており、顔が狼みたいな人がいた。
中には刀を持ち歩いている人もいた。

(此処は私がいた世界じゃない・・?)

今いる世界が自分のいた世界じゃないなら何処だろう。
だが、答えは直ぐにわかった。

神隠しだ。
スネリともっけが言っていた神隠しだ。
と言う事はこの世界は“江戸時代”の可能性が高い。

(でも、其の話はもう数100年以上前に終わってるって・・・)

ルナはもっけとスネリの会話を思い出しながら頭を働かせた。
でも、やはり考えられるのはタイムスリップぐらいだ。

(如何しよう・・・。この世界の事は何も知らないし・・・)

ルナはどんどん不安になってきた。
今、見知らぬ世界に自分は一人なのだ。
本来ならいつも一緒にいてくれたスネリももっけもいないのだ。

(遭いたいよ・・・)

二人がずっとそばにいてくれたから感じなかった悲しみ。
だが、いきなり1人になると・・・・。

ルナは涙が出てきそうになるのを何とか堪えて、此処にいてもしょうがないから何処かに行こうとしたら、

「おい、てめェは何者だ?」

突然話し掛けられた為びっくりしながら後ろを向くと、黒い服を来た男の人が2人いた。

瞳孔が開き気味の人と甘いマスクを被った少年。
ルナの2人に対しての第一印象は其れだった。

「もう一度聞くがおまえは何処の者だ?」
「そうでさァ。見た事の無い服を着てまさァ」

見た事無い服と言われルナは改めて自分の格好を見た。
赤と黒のチェックワンピの下に白いタートルネックの服。
下には黒のスパッツを履いており、靴はブーツの丈が短く黒いウエスタンブーツだ。

確かに今の時代とは違う服装だ。
だが、此処でなんと言えばいいのだろう?

未来から来ました!
信じてもらえる訳が無い。

迷子です!
確かに迷子だが服装は如何する。

半ばパニックになりながら答えを出そうと必死に頭を回転させてると、

「答えられないのなら無理やりでも署まで連れて行くか」
「分りやした。頑張ってくだせェ、土方さん」

と、言い甘いマスクの少年は何処かにフラフラと歩いて行ってしまった。
土方さんと呼ばれた瞳孔開き気味の人は、総悟ォオォォオ!!と、叫んだが追いかけようとはしなかった。

「ったく、ほら行くぞ」

と、言いあたしの腕をひっぱて歩き出していた。
連行されるゥゥ!と、想っていたら、

「あれ、こんな所で女の子引っ張って行くとかうわ、不審者ー?」
「トシ、女の子を無理やり引っ張って行ったらダメでしょ
!」

救いの女神の声が聞こえた。