二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く キャラ人気投票中! ( No.149 )
日時: 2011/01/05 10:16
名前: 瑠々 (ID: TV9sr51/)

突然空に掛かった雨雲から雫が落ちて、時間が経つに連れて
大雨になって来た。
土方は雨音を聞きながら刀を磨いていた。

「副長、入ります」

そう声が掛かると、監察の山崎が入って来た。

「如何した?山崎」

「勝手ですが、今日来ていた桜井月奈について調べてみたんです。
そしたらこんな物が・・・」

山崎が土方に二枚の紙を渡した。
一枚目の紙には、『月夜叉』と書いてあった。

「『月夜叉』は、攘夷戦争の時に活躍した武人だそうです。ですが、
一つ気に掛かることが・・・」

山崎に説明されながら、土方は紙を黙々と読み続けたが、急に目の動きを止めた。

「・・そいつの異名の由来が、桜色の髪に血を浴び、戦場を駆けるその姿は夜叉のようだったそうなんですが、そいつ、女なんですよ」

「それがあの女とどんな関係が?」

山崎はポケットから小さな紙を出した。

「その月夜叉が所属していたのが『月蓮華隊』・・・。その隊の隊長の名前が『桜井破斗』と言うんです・・・。なのでもしかしたら、あの女、攘夷戦争に参加して、月夜叉の異名を取ったかもしれないんです」

「つまり、攘夷志士の生き残り・・・と?」

「はい」

山崎の返事を聞くと、二枚目の紙を見た。其処には『藍鬼の仔』と書いてあった。

「そいつの容姿が、日向とそっくりなんです」

「日向が・・・」



第二十八訓「人の過去を蒸し返す暇があるなら前を見ろ」



「銀時ィ、ジャンプ貸して」

「お前にはまだジャンプは早い」

「神楽ァ、酢昆布頂戴」

「嫌アル」

「七香ァ、今天気どう?」

「雨降ってる」

「新八ィ、どうでもいいや」

「オイィィィィ!!!」

真選組から帰って来た万事屋メンバーはグーダラしていた。
其の時、万事屋のチャイムが鳴った。

「新八、出るアルよ。お前はお客様の対応しか能が無いからな」

「うるせぇ!!何ならお前が出ろ!!ってアレ?前もこんな事あったような・・・」

新八はブツクサと文句を言いながら玄関の扉を開けた。
新八は、訪問者の姿を見た時、目を見開いた。

「銀さァァん!!!」

「何だァ?」

銀時は面倒臭そうに玄関に出た。
銀時の瞳にうつったのは・・・、

「旦那ァ、お邪魔しやーす」

「桜井月奈に様があって来た。邪魔する」