二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く キャラ人気投票中! ( No.167 )
日時: 2011/01/25 17:47
名前: 瑠々 (ID: TV9sr51/)

第三十四訓「転校生は猫かぶっている子が多いから気を付けろ」


「ホアタァァァァァ!!!」

「オリャァァァァァ!!!」

七香と神楽の威勢の良いと声が響くと、次々と敵が倒れていく。
其の様子を見て、新八は呆然としていた。
神楽が強いのは知っている。

(・・七香ちゃん、強い・・・)

七香は腰に差している刀は一切使わず、素手でどんどん敵を倒していく。神楽と互角では無いだろうか。其の位強いのだ。
そんな二人の活躍により、新八は殆どやる事が無い。

「新八ィィィ、お前何ボーっとしてんじゃァァァァ!!!」

「何レディ任せにしてるアルかァァァァ!!!」

そう言いながらどんどん敵を倒す二人。

(もうお前等二人で十分じゃねーかァァァァ!!)

新八はそう思ったが、あえて言わなかった。何故なら、七香と神楽に
ダブルパンチを喰らわされそうだったから。

——其の刹那、奥に居た敵がドミノの様に倒れていった。

「あー、くそ。腕がイテー」

「日向さんッ!!?」

そう、其処には囚われていた筈の日向が居た。

「何で此処に?」

「見張りの奴の刀奪って逃げて来た」

日向は笑いながら言うと、辺りを見回した。

「ねぇ、月奈は?」

日向の問いに新八達は日向の後ろを指差し、「先に行っている」と言った。丁度其の時だった。

 
 ドゴォォォォォォォォォ!!!


と言う爆発音と共に、日向の背後で天井が崩れた。

「な・・・ッ」

もくもくと立ち込める煙の中に、人影が一つ。
一人は倒れていて、一人は其れに圧し掛かっている感じ。

「月奈さんッ!?」

「春麗ッ!?」

そう、四人が見たのは倒れこみ、頭から血を流す春麗。そして、春麗に圧し掛かる様にして、刀の銀色に輝く切っ先を春麗の首元に向けている月奈。

「月奈ァ!!!」

崩れた天井から銀時が飛び降りる。そして、何があったのか分からず、戸惑っている四人は銀時に何があったのか問い質したが、銀時は何も言わず、只首を振る。

其の時七香は月奈の瞳を見て、自分の目を疑った。

(・・・月奈の目の色、何時もと違う)

七香の思ったとおり、月奈の瞳は何時もとちがく、光の無い暗い色をしていた。