二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く ( No.39 )
日時: 2010/10/24 18:31
名前: 瑠々 (ID: 7.F5HCJo)
参照: http://ameblo,ip/takasugi-ginntoki/image-10681458997-10810022174.html

第十訓「貫かなければならない思い」

私の言葉に一瞬反応し、女の子は落ち着いた口調で言った。

「そうよ。夏空凛。でもそれは、昔の名前だけどね———・・・・」

夏の冷たい風が頬に当たる。
私の肌に鳥肌が立ったのは風の冷たさなのか、
凛の恐ろしさなのか・・・。

「私が家を出たのは、貫かなければいけない思いがあったから。それを邪魔する奴は許さない・・・・」

怪しい笑みを浮かべ、月奈に一歩歩みよった。
すると凛は、ポケットからクナイを取り出した。

「邪魔者はすべて排除するっ!!!」

凛はクナイを月奈に向けてはなった。
月奈は刀を構え、クナイを次々に跳ね返した。
気が付くと前にいた筈の凛が居ない。

「ボサッとするから・・・」

月奈の後ろには凛がクナイを構えて居た。
近距離の為、避け切れない。

「死ぬのよ・・・・っ!!!!!」

凛の放ったクナイが月奈の腕、背中、足、横腹に突き刺さった。
薄れる意識の中、月奈は力を振り絞り、刀を振った。

「———っ!」

凛の右腕に血が浮かぶ。
それを見届けた月奈は、ゆっくりと音も無く


———崩れるように倒れた————・・・・・。





(銀・・・・時・・・・・・・っ)