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第十二訓「銀魂の歌って良い歌ばっかり」


・・・・・痛い・・・・・。
体中が痛い。
・・・何だろ？何かに似ているな、この感覚。
あぁ、そうだ。攘夷戦争の時もこんな感覚だったな・・・・。

『————な・・・・・・』

『・・・きな・・・・』

何？誰かが叫んでる？

「月奈ッ！！！！」

誰かが私の名前を読んでいる？
私はゆっくり重い瞼を開けた。

「月奈ッ！目を覚ましたアルカ！？」

私の目の前には神楽の顔。神楽の声に反応し、銀時、新八が駆けて来た。

「月奈チャン、傷が深かったから余り動かない方が良いよ」

新八はそう言うと濡れたタオルを私の額にのせた。
すると、銀時が私の枕元に座って、

「月奈。何かあったのか？」

私は目を閉じると再び開き、

「銀時。依頼者の夏空蓮を呼んでくれない？」

その時、万事屋のチャイムが鳴った。

来客者は、夏空蓮だった————・・・・。