二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く ☆参照300突破記念☆up! ( No.65 )
日時: 2010/11/13 20:12
名前: 瑠々 (ID: 5YaOdPeQ)

第十七訓「方向オンチな人は地図を見るのが苦手」

さっきまで大雨だったのに急に雨がやんだ。
でも空はどんよりと曇っていた。

(嫌な天気・・・)

ふいに私は小高い丘の前で足を止めた。
何故だか分からない。でも・・・、

(・・・誰かが呼んでる・・・)

私は丘を昇り始めた。

         ☆

丘の上はまだグッショリと濡れていて、足が沈む。
辺りには生暖かい風が吹く。

「月夜叉・・・。まだ生きていたの?」

何処からか低く、恐ろしい声がした。
すると、背後からクナイが飛んできた。
私はサッと刀を抜くとクナイを跳ね返した。

「あんな大怪我をしてそんなに動けるとは・・・。
まだ攘夷戦争の頃の体力がまだ残っているのかしらね・・・」

「・・・凛、だね。いい加減出てきたら?
こっちは堂々と来てんのにアンタだけ隠れてるとか卑怯じゃない?」

私はクナイが飛んできた方に向かって低い声で言った。すると小さな笑い声がすると人影が現れた。

「かなり威勢が良いけど、その怪我じゃ私に勝てないわよ」

「何言ってんの?喧嘩に必要なのは度胸何だよ?」

私の台詞に凛が不気味に笑った。

「面白いね、アンタ・・・。『あの人』の言う通りだ・・・」

凛はにっこりと優しく笑うと、クナイを構えた。

「死ねェェェェェ!!!月夜叉ァァァァァッ!!」

———キィィィィィィン・・・




辺りに激しい金属音が響いた。