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第十八訓「あれ？今秋なのに何で夏？」

———キィィィィィン・・・


辺りに激しい金属音が響いた。


「・・・・っ!」

金属音が鳴り終えた後、私は横腹をおさえた。
前に凛にやられた部分が痛い。

「あんな大怪我負ったんだもの。痛み出すのは当然よ」

凛は手の平に付いた血をぺロリとなめた。

「そんな事言ってアンタだって血ィ出てるけど？」

凛の手の平はパックリと切れ、大量の血が出てる。
月奈は刀を再び構えると、飛び出した。

凛も透かさず数本のクナイを月奈に向かって放つ。

　　　　　　ギィィィィィンッ!!

———金属音が響く。

目の前に飛んできたクナイを刀で跳ね返そうとしたが間に合わない。
月奈はとっさに右手をクナイの前に差し出した。

「く・・・っ!!」

月奈の手の甲からはクナイの先が出てきている。

痛い。かなり痛い。でも、

（・・蓮の願いを、叶えるッ!!）

月奈は勢い良く加速し、刀を振り上げる。
凛は再びクナイを放ったが、月奈は軽々とジャンプし、凛の後方に飛ぶ。





———真っ赤な、








————血吹雪が舞う———・・・・・。