二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 偶然?必然?それとも・・・ 【銀魂】オリキャラ募集 ( No.28 )
- 日時: 2010/10/09 19:29
- 名前: リリ (ID: oLuwXpG0)
第2話〜目の前の現実を受け止められる?〜
「理奈〜。」
ピンポーン
家に帰り、ばあちゃんを振り切り、お泊りセットを持ったあたしは、理奈の家(というかアパート的マンション)に行き、ベルを押して、理奈が出て来るのを待った。
・・・・・出てこない。遅いな、あの馬鹿。
ん?
「うえっ。」
ドアにあたしの顔が映った。 相変わらず吐き気がする。
基本的にあたしは、自分が嫌いだ。顔、体、すべてに吐き気がする。他人ならいくらでも好きになれる。自分は・・・多分、5000年生きても、無理。ちなみに鏡をみるとあたしは気絶する・・・・らしい。化粧もしないし。化粧したってこのキモい顔は変わらないし。
でも不思議と、死んでたまるかって思う。
変だね、あたし。っつーかなんでこんなこといまさら長々と語ってんの、あたし。
ガチャ
「は〜い。・・・なんだ、瑞姫か。」
あ、やっと理奈が出てきた。人待たせといて、なんだその態度!
あたしは、理奈の部屋はかわい・・・くないと思う。
どっちかっつーと大人目?
「あ、瑞姫ィ〜、コーヒーとココアどっちがいい?」
「コーヒー。」
「へ〜。あたしはココア。」
わたしは、甘党じゃないからね。コーヒー派。
「どーぞ。」
理奈はあたしの前で、どっこらせっと、と言って座った。
オッサンか、あんたは。
「あ、瑞姫、ドーナツ食べる?」
「いらない。あたし、梅干しあるし。」
「あっそ。」
あたしは梅干しを口にほうりこみ、そこらへんにあった銀魂を読み始めた。
「人の漫画を勝手に読むな。」
「いーじゃん、別に。」
「ま、いいけどさ。」
理奈はそういって、自分も銀魂を読み始めた。
ちなみに、あたしのは十二巻で、理奈は三巻。
「紅桜編ってさ〜、映画化したんだっけ?そういえば。」
CMやってた気がする。
「あ〜、したんじゃない?多分。」
さすが理奈。・・・・・アバウトだ。
ピンポーン
あ、客かな?
「理奈〜、いる〜?入るよ。」
って、こ、この声は・・・・・。
「待った!はいってくん・・・
「おじゃましま〜す。」
理奈の声もさえぎり、入ってきたのは・・・・。
「よっ、理奈に瑞姫。」
やっぱ、蓮寺だった。
「蓮寺〜、不法侵入。」
あたしが言うと、
「いいじゃん、つーかお前ら、先輩だぞ、俺。いちおう、敬語とか使えよ。
「「まあまあ。」」
あ、ハモった。
「あ、なに読んでんの?」
え、シカト?自分から聞いといて?
「銀魂。」
理奈がそっけなく言った。
「へ〜。知ってるような・・・、知らないような・・・・。」
そこはうそでも知ってるって言おうよ。じゃ、あたしと理奈の特技。発動するか。
「じゃあ、説明しよう。銀魂とは、」
あたしが切り出した。で、理奈が、続く・・・・はずだった。いつもは。けど、
「その前にさ、理奈、手に持ってるの、何?」
またさえぎられた。
「え?これ?家の前に落ちてたから、拾った。かわいいでしょ。」
理奈の手に持たれていたのは、
「ぬいぐるみ?」
しかも天使。タグがついてて、
『あなたの願いはなぁに?』
って書いてある。ガキか。
「へ〜。理奈、そんなの拾ったんだ、すっごい 以外・・・
あ、蓮寺、馬鹿。
ビュン!
空気を切って、理奈のこぶしが蓮寺の顔の前に突きつけられた。
「何が、以外だって?蓮寺せんぱぁい?」
「い、いや、なんでもありません・・・・。」
理奈は怒ると手がつけられなくなるからね。取り扱いには気をつけましょう。
あ、ちょっとからかってやろうかな。
「理奈、ちょっと望みでも言ってみれば?」
ふふふ。面白そ〜♪
「あ、それもそうだね。ん〜とね〜・・・・。」
あ、乗るんだ、そこ。怒られて終わりかと思ったけど。
「あ、そうだ!」
お、なんて言うのかな?
『銀魂の世界に行きたい!!』
は?
何言ってんだ、こいつは。
「理奈、ついに壊れたか。」
「蓮寺、失礼なことを言うな。」
「あたしも同感。」
蓮寺の言うとおり、理奈、ついに壊れたと思う。マジで。
「え〜、いいじゃん、アニメじゃなくて、生で見たり聞いたり、それにあたし、飽きたし、この世界。」
「は〜い、この話終わり〜。ドーナツと梅でも食べよ。」
あたしが笑いながらドーナツと梅を手にして、言ったその時。
ピカッ
目の前が真っ白になって、頭の中に、
『その願い、叶えましょう。』
という声が響いてきた。 え、マジで!?
な、なんなの、この状況〜!!
—あたしはそう叫びたかったけど、そこで意識がなくなった。