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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 闇と光(戦国BASARA) ( No.3 )
- 日時: 2010/10/13 16:23
- 名前: まゆり ◆wqvYBqrGD. (ID: OPVNjM8g)
第弐話「病んだ心」
それから心を閉ざした政宗様は、14歳になられました。
ある日、政宗様は尋常でない雰囲気で刀を持っておられました。
「政宗様? どうなさったのですか?」
「……」
私のことを無視して、母君の部屋へ向かう政宗様。
「……政宗様!?」
何となく嫌な予感がしました。ですが、政宗様がそんなことなさるわけがない……。そう、思いたかった。
「化け物が何の用ですか」
軽蔑した冷たい視線で化け物を見る。
「くくっ、ははははははっ!!!」
右目を覆う眼帯を外して、俺を化け物扱いするババァに見せてやる。
「なっ、何を!!?」
「なぁババァ。今までの可愛い息子がバケモンになっちまったんだぜぇ? 笑い話もいいとこだよなぁ? んん??」
知らない間に男の力が付いた腕で、ババァの腕が折れるほど握る。
「いっ!! はっ、離しなさい!!」
「いてぇか? なら一瞬で楽に殺してやるよ」
刀を鞘から抜く。
「やっ、やめなさい!!」
「やだね。じゃあな、ババァ」
鋭く尖った刃でババァの心臓を突く。
「あぁーっ!!!」
ババァの悲痛な声が聞こえ、大量の血が流れ出す。
「はははははっ!!!」
……俺が俺じゃねぇ気がする……
「政宗様!?」
「くくくっ、貧弱な女が見るもんじゃねぇぞ?」
残酷な目をした政宗様が、血まみれの刀を美優に見せつける。
「まさか……!?」
政宗様の後ろに、胸から血を流す母君がいました。
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