二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボンゴレ学園 ( No.1 )
- 日時: 2010/10/23 14:01
- 名前: ちくわ♪ (ID: NN.yKTYg)
- 参照: ちくわってロールの好物なんだよ
めちゃくちゃ!!G先生の調理実習
第一話
「…暇だ〜」
その声が、今日もある一室から聞こえてくるボンゴレ学園。
「いいかー?包丁を使うときは手元をしっかり見て…」
家庭科室では、生徒たちが仲良く調理実習をしていた。
「先生、こうですか?」
「ああ、もうちょっと手をこう使って…」
「…あっ、切りやすい!ありがとうございます」
「おう」
今日、作っているのはフルーツポンチだ。
主に家庭科を担当している教師Gは、教室内をぐるりと見渡した。
「よし…このクラスは大丈夫だな」
この学園では、さまざまな生徒が存在するため、問題児も多いのだ。
この前に授業を行ったⅤ組、通称ヴァリア—組など、フライパンで人を殴ったり、まな板に引火したりと大変だった。
(まあ…、問題なのは生徒だけじゃねえがな…)
この学校である意味最も扱いが面倒なのは…
「G、G、お腹すいたぞ〜」
……………こいつだ。
「…ジョット、お前また校長室抜け出してきたのか」
Gは、ため息を我慢してなるべく優しい声で目の前の校長に問いかける。
「だって暇だし」
そういいながらジョットは調理用の缶詰のモモをもぐもぐ食べている。
「とりあえずそれ置け」
「はーい」
「で、おとなしくしてろ。悪いがお前の相手してる暇はないんだ」
「ええ〜、ちょっとG〜!」
「よーし、できた班から座れ—」
「「「「はーい」」」」
エプロンと三角巾姿で座る生徒たち。
「え、え、あぅ、ちょっと…」
なかなかうまくできないのか、もたもたと片づけをしている生徒が一人。
「大丈夫っスか、10台目!」
「ツナ、落ち着けって」
「あ、ありがとう二人とも…」
沢田綱吉と獄寺隼人、山本武だ。
二人に手伝ってもらって、ようやくツナは席に着いた。
……っと思ったら。
「デーチモ〜、デーチモ〜」
ふわふわとツナに近寄っていく影。
「校長先生っ」
焦ったようにおどおどするツナ。校長にあんな姿を見せてしまったのが恥ずかしいのだろう。
「デーチモ〜Gが構ってくれないーあいつ校長を無視したんだぞー」
「だーっ、ジョット!!生徒に相手を求めるなっ」
「Gが構ってくれないからだ」
まったく、寂しがり屋の校長にも困ったものだ。
校長であるジョットは主に校長室で一人で仕事をしているため、寂しくなるとみんなに相手をしてもらおうとやってくるのだ。
たしかに同情してやれないこともないが、授業の邪魔をするのはしかるべきところだ。
「はあ…」
Gはため息をついた。
ツナには悪いが、ジョットは任せよう。
「おい誰か、裏庭の果物とってきてくれ」
ボンゴレ学園で育てているフルーツは絶品だ。とりあえずそれを与えて帰らせよう。
「じゃあ僕いってくる」
立ちあがったのは雲雀恭弥。
「あ、ああ」
こいつが行くなんて珍しいな…と思いつつ、雲雀に任せることにした。
…それから5分後。
ドォォォオオオオン!!!!!!!!
裏庭から聞こえたのは大きな爆発音。
「何だぁ?」
窓の外をのぞいてみると、見えたのは…。