二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 超能力少女がやって来た 【戦国BASARA】 ( No.23 )
日時: 2011/02/19 19:39
名前: 柚莉(●>ω<●) ◆K5Psnlr5tM (ID: EfKicuSN)
参照: 最近神威にはまりだした(●´艸`)

*第壱拾壱訓 姉妹だからって仲が良いわけじゃない

佐助Side

「私の妹—つまり、穂乃嘉さんの母の名前は柑菜かんな

俺様はそれが、如何したんだと想ったが口には出さなかった。

「柑菜は昔から自分が神である事を誇りに持ち心優しき女の子でした。
だけど、あの娘はある時人間の男性に恋をしてしまったのです」



其れは天界、つまり神が済んでいる世界で私たち姉妹は仲良く暮らしていました。

『柑菜ー今から聖水の所に行こう!!』
『待ってよ弥生!!』

柑菜は走りながら弥生を呼んだ。
弥生は必死で私に追いつこうと走っていた。

その時私はまだ17歳、弥生が15歳の頃だった。

聖水というところでは、人間界が見られると言う事でいつも私たち姉妹は其処で人間界を見ていた。

聖水は噴水みたいな所の為水面に人間界の世界が見えた。


弥生が水面を見ながらふと、言った。

『あ、あの人かっこいいかも』
『何々弥生恋?』
『Σ!?え、ち・・違うよ!!//』

弥生は全力で否定していたが其の顔は茹蛸のように真っ赤だった。
私は肘で柑菜を小突きつつ、

『恋!?恋ですかぁ〜』

と言い弥生をバカにしていた。

其の言葉に怒った柑菜は、

『もう、弥生のばか!!』

顔を真っ赤にさせながら私の腕をポカポカと叩いて来た。

『なら柑菜、人間界に行ってきたら?』

其の言葉に柑菜は腕の動きを止めた。

『そ・・それはそうかもだけど・・・』

モジモジしている柑菜を可愛いな、と想いつつ言った。

『天界では15歳は立派な成人だよ?其れに人間と恋しちゃいけない、って言う法律なんか無いよ』
『う・・・うん、だけど・・』

私が言った事は事実だった。
天界では基本みんな人間と恋、結婚は以外に普通だった。

未だにモジモジしている柑菜。
だから、私は其の背中を軽くポンと叩き、

『行って来なよ、人間界』

私は力ずよく言った。
私の真剣なオーラを感じ取ってか、柑菜は、

『うん、行って来る!!』

と言い家に帰り、夜のうちには家を出て人間界に行った。



「母親と父親はもともと人間界に暮らしていたんです。其れに母親と父親は人間界でやり始めた事業が成功してお金持ちだったんです。だから、柑菜を受け入れるのは簡単だったんです。其れに、人間化に行った神は5歳若返るんです」

弥生さんは一旦言葉を切り。また話し出した。

「それで柑菜は普通に跡取娘とし転生した。それで、柑菜が探していた人とも出会え、二人は恋に落ち、結婚したんです。そして赤ちゃんにも恵まれた。其処まではよかったんです」

弥生さんの顔がどんどん悔しそうな顔になっていく。

「其の赤ちゃん、穂乃嘉さんは5歳ぐらいに育った時自分が人とは違う力に持ってる事に気が付いたんです。そのことを柑菜じゃなく、父親の方信二しんじに話したんです。信二は科学者でした。柑菜はたまに私のために天界までこっそりと帰り私に会いに着ていたんです。だから、穂乃嘉さんは母親のことをあまり頼りにしていなかったんです。其れにたまに話した時に意見がかみ合わなかった事が多かったんです」

弥生さんがふと、倒れた穂乃嘉ちゃんの方に顔を向けた。

「穂乃嘉さんが信二に自分の力について話したんです。そのため穂乃嘉さんは信二の実験台になってしまった。まるで、其れが合図のように柑菜まで変わってしまった。それで私たち姉妹も遭うたび喧嘩をしてしまい・・・。すべて私のせいなんです。私があの時柑菜に人間界にいくように言わなければ柑菜は変わることなく穂乃嘉さんも悲しい目にあわずに済んだ」

弥生さんの顔はもう泣く寸前だった。

自分のせいで変わった妹。
自分のせいで不幸になった穂乃嘉ちゃん。

弥生さんが抱えている悲しみは相当大きい物だと俺様は感じた。
そして、穂乃嘉ちゃんの悲しみも。

親に愛されず母父から嫌われた穂乃嘉ちゃん。

「だから、私が穂乃嘉さんをこの時代に連れてきたんです。せめての罪滅ぼしです。だから、この子をどうか大切にしてやってください。お願いします」

弥生さんは土下座までしてきた。
さすがにそれには大将も旦那も俺様も驚いた。

「其れとこの事は穂乃嘉さんには言わないで下さい。どうかお願いします」

また深深と頭を下げた。
其れを見た大将が、

「顔を上げい、弥生。御主とわしは古きからの友人。其の願い必ず甲斐の虎、武田信玄護りぬいて見せるぞ」

真剣な声で言った。
それを見た旦那も、

「某も御館様と同じ意見でござる。甲斐の若虎真田源次郎幸村。二言は無いでござる」

大将同様真剣な声で言った。

「俺様も大将と旦那と同じ意見かな」

俺様も大将や旦那と同様言った。

其の言葉にやっと弥生さんは顔をあげ、ありがとうございます、と言いまた光になって消えた。