二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 超能力少女がやって来た 【戦国BASARA】 ( No.36 )
日時: 2011/09/09 18:08
名前: 柚莉(●>ω<●) ◆K5Psnlr5tM (ID: Y9gy.IyS)
参照: カキコに柚莉ふっかあああぁぁああつぅぅぅぅ!!!!

*第壱拾四訓 お友達大作戦!?




「こ、怖いなぁ〜…」

真田さんとも友達になりたい!!

と、いう一心で私は今、真田さんの部屋に向かっている。





「ノリだけで来ちゃったけど大丈夫かなぁ、奈々…」





「大丈夫ですよ!!幸村様なら大丈夫ですよ!!…やっぱり、大丈夫かなぁ?」






「ほえぇ!!大丈夫じゃなかったら困るかも…」





「いや、あの、幸村様は初心ですので…」






「ほぇ〜、そうなんだ。でもでもでも、友達ぐらいなら…!!」







「その意気ですよ!穂乃嘉ちゃん!!」









「む…無理だぁ!!」




私は今、真田さんの部屋の前にいる。
だけど、入りにくいし、もし断られたら…。



どんどん思考が暗い方向に進んでいく。





「穂乃嘉ちゃん、逃げちゃだめですよ!!」




襖の前で右往左往していたら、奈々に怒られた。




「だ、だってぇ〜…」






「“だってぇ〜…”じゃ、ないです!!ほら、行きますよ!」





「ちょっ、まっ…!!」



ちょっと、待って…っ!!と、言い終わる前に私の手を強引に引き、真田さんの部屋に入っていった。





「失礼します、幸村様」






「おぉ、奈々殿ではないか。後ろにいるのは、中野殿か…?」





「は…はい」






私はおずおずと奈々の後ろから顔を出した。





「では、幸村様。私は用があるのでこれにて」







「うむ」






「え?ちょっ…」






私の制止の声も聞かずに奈々はさっさと部屋を出て行ってしまった。






うわーん、奈々のばかぁ!!
一人ぼっちにしないでよぉ!!










「して、中野殿。某に何か用が?」








「えっ?えーっと、そのー…」








私が口ごもりながら言っていると、天井がパカッと開き、












「ちょいと、失礼ってね〜」











「きゃああああ!!さ…猿飛さん…!!」









出てきたのは迷彩服を着た猿飛さんだった。







「あはは〜、ごめんね〜」








「本当ですよ…。すごくびっくりしたんですから…」




思わずその場でジャンプしちゃったよ…。




「あ、猿飛さん。私席外したほうがいいですか?」










「んー、穂乃嘉ちゃんも聞いといたほうがいいかー」










私にも?
てっきり真田さんに話すことだから仕事関係の話だと思ったのに。









「して、佐助。用件は何でござるか?」










「…旦那にはいいお知らせかもね…」



と、猿飛さんは前置きをして話し出した。











「実はさー、何を思ったか知らないけど竜の旦那がこっちに向かってきてるらしいのよねー」









竜の旦那?

私が首をかしげていると真田さんが嬉しそうに、








「政宗殿でござるか!?また、刃を交えたいものでござる」








政宗?
政宗ってもしかして伊達政宗!?







「あ、あのー。つかぬ事を伺いますが、政宗というのは伊達政宗公ですか?」









「そうでござるが?」











うっそーん!!


伊達政宗ってあの独眼竜!?
私、すごい偉人に会えるってこと!?







真田さんだけでもすごいのに、伊達政宗さんに会えるとしたらすごいよぉ!!






そう思うと何か胸がドキドキしてきた。
早く会ってみたいなぁ、伊達政宗さん…。








「あ、穂乃嘉ちゃんはどこか違う部屋に隠れといたほうがいいかも」






猿飛さんが思い出したように言った。









「何でですか?」




私も会ってみたいよぉ〜。








「あの人ちょっと厄介だからね〜…」




猿飛さんがどこか遠いところを見てるようなか感じで言った。



伊達さんに何かされたのかな?
それとも、何かしたとか?




「…わかりました。部屋でおとなしく待機しておきます」






今思えば、私の力で伊達さんを見るのなんか簡単じゃん!
何で気付かなかったんだろ?


ナイスアイデアだよね!!









「ごめんね〜、穂乃嘉ちゃん」








「いえいえ。お気になさらず」






伊達さんいつ来るかわかんないから、もう部屋に戻っておいたほうがいいよね?




そう思い、真田さんに、









「お話はまた今度でいいですか?」









「あ、そうでござった。また、今度ゆっくり話をしようではないか」










「はい。じゃぁ、失礼しました」










と、言って私は真田さんの部屋から出た。






んー、これから何をしようかな〜と考えながら歩いていると、私はある気配を感じた。






この気配…。
ここの人じゃない…。


しかも、どんどん近づいてくる…。



あっ、もしかして…。





と、思う同時、



———ドカーンッ







門のほうから破壊音が聞こえた。