二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 超能力少女がやって来た 【戦国BASARA】 ( No.5 )
- 日時: 2010/10/16 16:57
- 名前: 柚莉(●>ω<●) ◆K5Psnlr5tM (ID: EfKicuSN)
- 参照: http://id34.fm-p.jp/161/id2772/
*第弐訓 家族とか本気で物凄く嫌になる時がある 後編
それから私の日々は、どんどん変わっていった。
お父さんは私を実験台としか想っていない。
前までは優しくて知的でかっこいい父だった、が。
母親も変わってしまった。
私を見るたびに言うのだ。
─“化け物”と・・・。
最初言われた時は相当泣いた。
声が枯れるほど泣いた。
だが、私に突きつけられた現実は変わらない。
もう、どうしようもないと想った。
母親とは元からあまり仲がよくなかった。
意見が合わないし、この人が自分の母親と思えなかった。
私の性格はどんどん変わっていった。
笑わず、喋らず。
そんな性格になっていく自分が居た。
─本当は笑いたい。
─本当はみんなと大きな声で喋りたい。
だけど、もう叶わないのだ。
もう、すべて遅いのだ─────・・・・。
────────・・・・・・。
───────・・・・・・。
─────・・・・・・。
今日もまた父に呼ばれる。
“実験台”として。
もう、誰も“私”を“人”として見てくれないのだ・・。
壊れきった日常。
父に呼ばれないときは部屋に居るだけ。
携帯だって勿論ある。
何気なく携帯を触っていた。
いじりながら写真ホルダがあったので押して見た。
そこにはいっぱい写真があった。
─“幸せそうに笑っている私と父母の姿”が・・。
その写真を見るだけで泣けてきてしまった。
だが、泣いたって現実が変わるわけではない。
─だから、私はこの家を出る。
私を“化け物”“実験台”としか見ていない家族。
私を“優秀な人材”と言い誉める父の仲間。
この世界には私を受け入れてくれる人など居ないと想う。
なら、一人ひっそりと静かに暮らしていたい・・。
私は変わるんだ。
この家を出て、何処か遠くで一人でひっそりと暮らすんだ。
決行は今日の夜。
私は部屋の窓から外を見上げてから、家出の準備をし始めた。