二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 超能力少女がやって来た 【戦国BASARA】 ( No.7 )
- 日時: 2010/10/30 14:29
- 名前: 柚莉(●>ω<●) ◆K5Psnlr5tM (ID: EfKicuSN)
- 参照: http://id34.fm-p.jp/161/id2772/
*第参訓 神様登場!って神様って本当に居るの?
私はピンクと黒のチェック模様のキャリーケースに荷物をまとめていた。
下着、服、タオル・・。
あ、後日常品・・。
クローゼットからお気に入りの服を5着ほど入た。
下着は10着。
タオルはハンドタオルをを5枚ほど。
これだけあれば、数日はもつ筈。
お金は財布に1000万円。
封筒に100万円。
合計1100万円だ。
何故これだけお金があるかというと、いつも父親からお金をいっぱい貰っていたが、使い道が無く貯まりにに貯まった結果だ。
準備は整ったが問題がまだある。
私はこの部屋からは出れない。
部屋のドアには鍵が掛かっている。
窓を開けていても高さは5㍍もある。
当然、瞬間移動(テレポート)を使えばいいのだが、この部屋にはECMがある。
ECMとは私の父親が作った機械で、超能力妨害装置だ。
正確に言うと父親が私だけの為に作った機械だが。
ECMは名前の通り超能力を使えなくする装置だ。
それが、私の部屋にはいくつも取り付けられていて超能力が使えない。
四方八方だ。
其の時、私の頭の中に直接誰かが話し掛けてくるような声が聞こえた。
『あなたは、其の部屋から出たいの?』
「誰!?」
私は周囲を見回した。
だけどそこには誰も居なかった。
頭に直接話し掛けるなんて精神感応(テレパシー)しか無理だ。
『慌てないで。私はあなたの味方よ』
─味方・・?
『そう。私はあなたの味方』
─でも、あなたは誰なの・・?
私は自然と頭の中に直接話し掛けてくる声に対して、心に語りかけていた。
『私は・・・。そうね。みんなは私達の事を“神様”と呼んでいるわね』
─“神様”・・?
『うん。私はあなたの願いを叶えるために此処に来たの。姿を見せる事が出来ないから、直接頭の中に話し掛けているの』
─本当に・・?本当に神様なの・・?
なら、私の願いをどうか叶えてください・・!!
私には叶えて欲しい願い事があった。
まずは、私をこの部屋から出して欲しい。
私を自由に生きさせて欲しい。
それに、私を前の性格のように笑えて、周囲の人も笑える世界が欲しい。
そして、私を愛してくれて、私も其の人を心から愛す事ができる人が欲しい。
『あなたの願いはそれだけでいいの・・?』
─え?
『本当はもう1つ叶えて欲しい願い事があるんじゃないの?』
─神様は凄いですね。
私はお母さんとお父さんが欲しいです。
自分を心から愛してくれる人、が・・。
そう、私は“愛”が分らない。
だから、其の愛がどんなものか知りたい。
『分りました。其の願い、全部私が叶えましょう。その代わり1つ約束してください』
─はい、何でしょうか。
『この世界にはもう居られなくなります』
─・・!!
『そしてあなたの存在もこの世界からは消えてしまいます。その代わり今からあなたが行く“世界”ではあなたが存在し、其の世界の住人となるでしょう。その代わりもうこの世界には戻れませんが、いいですか?』
私の存在がこの世界から消える。
だけど、悔いは無い。
私は向こうの世界で生きていきたい。
─悔いはありません。
『言い心構えです。それでは、向こうの世界で生きてください・・・・』
そう、神様が言ったと同時、穂乃嘉とキャリーバッグは消え、部屋も消えた。
“中野穂乃嘉”はこの世界から消えた。