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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- コンビニ ——ボーカロイドVer—— ( No.49 )
- 日時: 2011/03/20 04:44
- 名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: fZ73J0jw)
「いらっしゃいませ」
君のその声で、僕の人生は喜色に変わった。
何時も寄るコンビニ。
僕は下校中にも関わらず、立ち寄った。
扉が開いた瞬間に、その子は笑顔で言った。
「いらっしゃいませ」
一瞬で心を奪われました。
(何て…可愛い娘…!)
見掛けないから新しく入った子なのだろう。
公共の目前なのに、彼女に見入ってしまっていた自分。
ハッと我に変えるなり僕は財布の中身を確認した。
百円玉が七枚…。
急いで買うものを選ぶと、おっさんが立ち去った彼女のカウンターの前に猛ダッシュ!!
「あ、あの…これお願いします…!」
緊張してハキハキと言えなかったけど、彼女は持ち前の笑顔で計算しはじめた。
そして数秒も経たないうちに。
「685円です」
また笑顔で言われる。
僕は急いで財布を開け、小銭を全部彼女の前に並べた。
(さあ、全部並べたよ!!)
期待半々で待つ。
が。僕は重大なミスを冒したみたいだ。
(——35円足りないよ!?)
どうやら百円玉と思っていた一つが50円玉だったみたいだ…。
後ろからは殺気に満ちた人の視線…。
僕は恥ずかしさのあまり小さい声で呟いた。
「……やっぱり、これ止めときます…」
犠牲を出すことで難は逃れたらみたい。
会計終わると僕は猛ダッシュで入り口まで走った。
———何であなたは穴以外似ているの…?
百円玉と五十円玉。
僕と君のようでモノ悲しい。
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