二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.10 )
日時: 2010/11/09 21:37
名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: MlM6Ff9w)

黒雲さん
またまたコメントありがたいです!w
黒雲さんがもし八雲を執筆させていただけたら俺は速攻行ってコメント仕掛けるのn(黙)
正直「南雲」っていう名前を付ける時正直悩みましたね^^;
紫雲シウン、雲海等あったんですがw
やはり南雲がしっくりきて(笑)
更新頑張りますw
そうですねw最近うちの隣のクラスにインフルが出ましたので((ぇ


06.南雲の過去

「どういう・・・意味だ。」
と八雲は一歩も動くどころか其処でその南雲を知っている男に聞く。

「どういう意味も先ほど言ったとおりだが?」
「だからって貴方は関係ないだろ!」
ととうとう立ち上がり男の声が聞こえた方を睨む。

が、何処にもいない。

否、正しくはテープレコーダー越しの携帯でで音声を通してるのだろう。
そして、男の姿はマネキンに着せた物だろう。
とマネキンの残骸を見る。

「もし、知りたければ・・・明政小学校で・・・」ブツン
と途切れた。

「チッ・・・あの声。。。どこかで・・・」
と八雲は黒く覆われた天井を見上げる。


「ココにもない、か。。。」
と南雲は長野で結局梓の事はやはり死亡したこと以外判明しないことにいら立ちを覚えた。
「もう俺達も手を出せねぇ。。帰r「嫌です!!どんな小さなことでもいい・・・あの男には負けたくないんです!!」
と南雲は半狂乱しながらそう言い放った。
(何時から、彼奴は情が厚くなったんだ・・・?)
と後藤は内心南雲を見て思っていた。

其れと同時に八雲達を見つけた過去を思い出す。



それは南雲と後藤だけ家にいた時。
南雲はその蒼い瞳を握り潰す様に目の前でギュッと拳を作っていた。
「如何したんだ?」
「・・・」
南雲は当時、今の八雲のような性格だった。
だから正反対だった。

「後藤さん。」
「ん?」
「俺が生きていて嬉しい人って居るんですか?」

「・・・え?」
と当時の後藤はきょとんとした顔でいた。

「・・・やっぱ何でもないです。」
と南雲は絵本にへと眼をまた向け始めた。

「聞いといてそれか?コラ」
と後藤はからかい半分で南雲の額をツンと突いた。
とそれと同時に後藤は驚愕した。

無愛想な、南雲が泣いている。

否、泣き始める寸前。
「・・・辛かったんだな。二人だけ違くって。」
と後藤は申し訳分無いが、南雲の頭を撫でてやった。
「ッヒッグッ・・・」
ポロリ・・・と南雲は安心したのか嗚咽を繰り返しながらも泣声を上げ、後藤の腕にしがみ付く様に泣いた。

(とはいえ本当に変わったな・・・)
と目の前で頑張ってる南雲を見捨てるまい、と後藤はそれでも最後まで手伝ってやることにした。

ピロロロンッ
と携帯の着信音が響く。
「もしもし・・・」
とその携帯の主は南雲だった。
『我が息子よ。ヒントを授けよう。』
「っ手前・・・」
『憎いか。そうかそうか・・・なら教えよう。君の兄は今長野にいる。愚かだな。もう過去なんて捨ててしまえb「そんな事させるか!誰にだって過去は必要だ!!生前の者なら楽しかった日々を思い出して楽しんだりするはずだ!!」
と南雲はそう携帯の向こうの主・木尾 杷些にそう言い放った。
『フッ・・・なら教え甲斐がある。梓に君を傷付けるように薬を入れたのは___私だ。』
と杷些は満足気に言い、電話を切った。
「・・・嘘、だ・・・・」
と南雲は膝をついた。
「お、おい!?」
「・・・嘘だぁああああ!!!」
と南雲は発狂した。

否、助けを求めるかのように声を上げた。


じゃあなんで今まで梓について追って来たのか。

そのことがまるで水の泡になった。



「・・・南雲、とりあえず帰ろうぜ。」
「スイマセン・・・取り乱して。後、八雲が駅前で待ってるそうなので。拾って帰りましょうか。」
と南雲は石井からコーラを貰い、一口含み、窓に凭れ掛るように眠りにつこうとしていた。

深く、


透き通った蒼色の深海に。

眼を開ければ網の様に広がる光を掴もうと手を伸ばす。

がそのたびに揺らめき次第に光は消えた。

あの光が揺らいだと同時にかすかに声が聞こえた。


___今はまだその時じゃない___
と優しい声で。

その声が響き渡り、そして眼を開けたら

もう長野から自分が通う大学前についていた。

「南雲。大丈夫か?」
「・・・うん。ゴメン。迷惑かけた。」
と隣にいる実の兄が不安気な声を漏らすとそれに気づいた南雲は明るくふるまう。

「では後藤さん。失礼しました。」
「・・・八雲。お前もう迷惑かけんなよ。」
「・・・・は?」
「何でもねぇよ。」



「ごめん。」
「さっきから謝ってばかりだ。聞いてる方がうんざりになる」
「あっそ。ならどうでもいいや・・・」
とシュンと南雲はパイプ椅子に座り、テーブルに身体を伏せた。

「・・・」
と八雲はつまんなくなったのか自分と同じ弱点の脇を指で南雲の脇を突く。
「っ!!?」
とやはり同じ反応した。
「ば、八雲何し・・・」
「・・・何でもない。只、心配かけた。」
「別に。・・・あれは俺の決断。バカだね。俺は。死んだ者の事を調べようとして。」



07.騙し合い。