二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.2 )
日時: 2010/10/16 23:45
名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: MlM6Ff9w)

prologue.

青年は一人神社の階段に座っていた。
そして暗く闇に染まった空を仰ぐ様に見上げてた。
「・・・雪?」
と青年は声を発した。

そう・・・今季節は冬・・・否11月後半。
雪が降っても別に青年はどうでもいいかのようにまた無言で闇に染まり、白く冷たい結晶を振り翳す空を見上げた。

「・・・懐かしいな。。。小さい頃八雲と雪合戦したっけ・・・」
と記憶の断片を掻き集める脳内。


「さて、、そろそろ家にでも帰るか・・・こんな夜は不吉なものばかりだ。」
と青年は立ち、階段を下って行った。


青年の名は斉藤 南雲。
これと言って有名な俳優や歌手でもない。
只顔立ちが良く、右眼に眼帯をしているだけ。
大学では告白されることが多く好く者は後を絶えない。

しかし彼には問題がある。
右眼は蒼く澄んで普通の人間が見えない物が映る。

其れも死者の魂を見てしまう。
彼の存在が不吉とも言われる。
が、彼だけではない。
彼の兄・斉藤 八雲も同じ物を見えてしまう。
が彼とは正反対に人と接する事を離れ一人でいるのが多い。
そして、彼とは反対の左目は紅く澄んで見えてしまう。


正反対で同じ血を引き継いでる双子…

それに世界・・・否全人類はどう反応する?


雪はそんな二人を哀れと言わんばかりに帰り道を白銀の世界へ閉じ込めた・・・



Fin.