二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.3 )
- 日時: 2010/10/18 18:01
- 名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: MlM6Ff9w)
01.冷え切った心
「八雲。」
「・・・何。」
「否何って・・・ヒーター置きに来たのに。」
「お節介。」
「あっそ。凍え死んどけ。じゃ。」
と雪がしんしんと降る中兄弟は揃っていた。
「そういえば見つかったかい?」
「何が?」
「八雲が依頼を受けてそれで実行してる事件についての真相」
「まだ。そんなポンポン思いつくわけないし。」
「だよねぇwwwっとお茶淹れてくるよ。晴香ちゃんの分m・・・って八雲?」
「出かけてくる。」
「つまんねぇの。一応裏で援護してあげるよ。八雲一人じゃうまくできないでしょ。」
と南雲はそんな八雲を見届ける。
因みに彼等が実行している事件というのは・・・
数日前
「えっ?廃校した学校に消えた?」
と晴香の話を聞いて最初に声を上げたのは南雲だった。
「はい・・・その友達は小埜塚 秋って言って・・・」
「秋・・・ちゃんは晴香ちゃんと何のつながり?」
と南雲は自分のノートパソコンで生徒簿にその小埜塚 秋があるのか探していた。
「幼馴染。」
「・・・で、南雲、出た?」
「ん・・・微妙。サーバーが結構重いし随分と使われていなかったっぽいからあと数分。」
と数分後
「出たよ。えーと今は退学中。」
と色々そこから話が。
さて現在に時は戻る。
「やっぱそこいらの幽霊さんにでも聞いた方いいかな・・・」
と頬杖を付く。
瞬時、ノックが響きわたる。
「誰?って言っても大抵は検討ついてるけど。晴香ちゃん何?」
「あっごめんなさ・・・」
「否良いよ。で、どうしたの?」
「えっと・・・また。」
「また、か。まぁいいけどさ。いい加減敬語辞めてね。何か八雲にはタメ口で俺には敬語・・・可笑しくない?ふつうに南雲って言って?」
「えっじゃ南雲君・・・」
「ってかさ。晴香ちゃん。八雲見てない?ちょっと知らせたいことあるんだけど・・・」
「八雲君ならさっき図書館にいたよ?ってもういないし・・・もう二人とも似すぎ!!」
と晴香は置いてかれプンスカ怒っていた。
が、その怒りは一気に冷却された。
「えっ・・・嘘____」
と晴香が見たのは南雲のノートパソコンの画面。
その画面に表示されていたのは・・・
※
「八雲。」
「ついてくるな。」
「嫌だね。」
「ついてくるなって言っただろ。」
「嫌だ。どうせ叔父さんの所に行くんだろ?」
「いいや、叔父さんじゃない。すぐ目の前。」
「・・・あの現場?」
「それしかないだろう。」
「まぁ・・・。因みに後藤さんと石井さんには伝えたの?」
「否・・・。久々に二人で車に乗ってみるか。」
と八雲はくるくると指で鍵を回してた。
「こうして乗るの初めてだね。」
「お前は静かにするのが出来ないのか。」
「あっそ。じゃその口とかで塞いでくれないかな。」
「っ今すぐ死ね。」
「サーセンwww」
と南雲がニコニコしながらそう甘えようとしたが八雲はそんな恥ずかしい言葉を言える南雲の言葉に動揺し死語を言った。
だが勿論答えも笑顔で返す。
「・・・畠さんから南雲を女体化出来ればな・・・」
「丸聞こえだって。・・・で。冗談じゃないよ。小さい頃だってアンタの悪趣味で・・・」
と思い出しただけで嫌になる__
「どうやら車ではここまでみたいだ。ほら。もたついてないで行くぞ。」
「はいはい。」
とその到着した場は小埜塚 秋が死んだ現場。
校名の部分はツタのせいで見えていない。
「八雲。どうやらココは数十年も前に廃校したらしいね。」
「見ればわかる。数年前ならもっと綺麗な筈だ。」
「さて、と・・・。八雲?八雲!!」
と南雲は下駄箱へと向かう扉をチラリと見た。
そして八雲はそのまま扉へ向かった。
拙い・・・あっちに行ったら!!
「八雲!!そっちへ向かうな!!八雲!!!!」
と全力で疾る。
また______
何処かに離れていきそうで。
※
「はぁ・・・はぁ・・・八雲・・・どうしたんだよ。」
「・・・あっちで僕等を呼んでいた。幼稚な声で。」
「お前は・・・ネジが取れすぎなんだよボケ。」
「・・・お前には言われたくない。」
「はっそれは俺も同じだね。」
と何とか引きずり戻し息を整えている。
「兎に角・・・八雲。絶対離れないで。俺が守るから。」
「有難迷惑だ。」
「それはどうも。でもな。身の安全位考えろ。癖でも治せ。」
※
「どうやら、の前にそろそろ帰るか。雪が降ってきそうだし。」
「んっ・・・」
「八雲寒いんだろ。だから昼間ヒーター持って行って『いらない』って言ったの八雲でしょ。」
「煩い。。」
「取り敢えずそこで暖かい緑茶でも買う?」
と雪がチリチリと降り、八雲はYシャツにコートと冬でもやはりまだ寒さを感じていた。
それを見た南雲はそんな八雲をクスクス笑いながら八雲の首にマフラーをかける。
「・・・ありがとう。」
「別に。一応・・・兄弟でしょ。ならこういうのを弟がしなくちゃね。」
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02.夢に見て