二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.6 )
日時: 2010/10/26 17:51
名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: MlM6Ff9w)

04.馬鹿こそ風邪を引く
「あー糞。風邪引いた。」
「良かったじゃないか。」
と後日南雲はソファに寝っ転がり体温計の音が響き体温計のデジタルの部分を見ると


38.0℃

「ワオww通りで具合悪いわけだwww」
「寝てろ。」
「上に座るな。潰れる。」
「取り敢えずお茶。」
と八雲は珍しく冷蔵庫からペットボトルの緑茶をだし、フタを取って南雲に渡した。
「どうも。」
と南雲は飲みながら団扇で風をおこしていた。

「序でに風邪薬。」
「どーも。親切じゃないかお前としては意外だな。」
「そうか?」
「そうだって。」
と薬が3錠程あった為一気に口の中に入れ、お茶で流す。

「・・・八雲。何いれた。」
「見たまんま。」
「否そうじゃなくって!!な・ん・で!?何でこんなことになる!?」
と南雲は寝袋に包まりワーワー叫ぶ。

「何でちっさくなって女になってるの!?何で薬で盛った!答えろ斉藤 八雲オォオ!!」
「取り敢えずドンマイ。」
「ドンマイじゃないし!絶対畠さんとグルっただろ!グルるなぁあ!!」
と南雲は叫ぶ。
と八雲は南雲の足を引っ張り、自分と顔を合わせる。
「なっ離せ!」
「嫌だ。ってか今着てるのブカブカじゃんか。」
と八雲は頭をガシガシ掻きながらピンク色の紙袋を見せた。
「あ。って誰から?誰から借りたの?」
「秘密だ。」
と八雲は壁の方を向いた。
「絶対そっち向いててよ」
「僕が覗くと思うか。」
「否其処に鏡があるし。」
「っ!!」
「まぁ別にいいけど」
と南雲は中に着ていた赤色の七分丈を脱ぐ。
そして何分かしてから南雲は八雲に声をかけた。
「もういいけど。」
「そうか。じゃ仕事だ。」
「え、だから俺風邪・・・」
「それがどうした。僕h「一人で行って来い。俺は待ってる。」
「その間南雲、後藤刑事の手伝いをしてやってくれ。」
「何の事件?」
「・・・まだ言えない。今回の事件は・・・南雲が絶対知ったら・・・」
とうつむく。
「・・・良いよ。別に。俺は待ってる。只・・・八雲、お願いだから自分のせいで俺が不幸になってると思わないでくれ。逆に今こうしているのが幸せだから。自分を責めないで。俺のせいにしてくれればいいから。」
とにっこりと笑う。

その作り笑いに八雲は胸を痛めた。

「じゃあ行ってくる。」
と八雲が部屋を出る。

「・・・あの事件・・・の続きかな。」
そう、それは思い出してはならない。

「邪魔するぜ。」
「解ってるなら入ってこないでください。」
「あぁそうだな。・・・ってお前誰だ?」
「はぁ・・・やっぱ言われますよね。南雲です。右目見なきゃダメなんですか?」
とカラーコンタクトを外す。
「はぁ!?お前何で・・・」
「畠さんですよ。八雲の奴勝手に風邪薬と一緒に飲ませてこの結果です。」
と笑う。

「で、俺・・・ゴホン私は何を手伝えば?」
「南雲・・・今回の事k「解ってます。私は別にどうってことありませんし。それに・・・そうやって八雲をフォローしてるつもりでしょうが、フォローになってません。子供騙しのつもりですか。そうしている貴方方が見てて痛い。気にしないでください」
とまたここでも作り笑い。

何回・・・

何回作り笑いをすればいいのだろう。



南雲が大学に帰されるころには真っ暗だった。
「じゃ、気を付けろよ。」
「はいはい。」


「八雲。」
「お帰り。」
何故だろう。
  何故か心が緩む。
「あっ・・・」
「何故泣いてるんだ。」
「し、らない・・・解んない。辛くないのに。痛くないのに・・・寂しくないのに・・・」
「・・・やはり辛いんだろう?」
「う・・・ん。ゴメン。。。ほんとに・・・ごめんね。俺を庇って・・・」
「大丈夫だ。南雲が只笑ってれば。」
「・・・それは俺も同じだし。。。ってかヤバ・・・風邪拗らせた。」
「僕のせいだね。まぁ申し訳ないけどもココはやっぱり後藤刑事に謝ってもらうか。」
「否良いよ。別に。。ってか今更だけどさ・・・媚薬、入れただろ。」
「うん。で?」
「で?じゃないし・・・っ」
と八雲は御構い無く南雲のYシャツのボタンを取る。
「なっちょっ・・・」
「。。。やっぱり傷がある・・・何であの時僕を・・・」
と幼い頃母親につけられた傷を指でなぞる。
「大切な兄だから。この世で一人の兄だから。そして好きだから。」
と羞恥に耐えながらも早口で言った。
「・・・そっか。悪かった。もう寝るから。」
「えwwwwwひでぇw」
「酷くない。」
と八雲は寝袋に包まり寝ようとしていた。

「・・・本当に有難う・・・」
と南雲は蚊の羽音の様に小さな声でつぶやいた。

そして、南雲は朝に着ていたものを着て部屋を後にした。



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05.泡沫に消える