二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.8 )
- 日時: 2010/11/07 23:04
- 名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: MlM6Ff9w)
黒雲さん
おぉっ同士が居ましたか((
八雲だけの小説を執筆している方が居ないので地味に不安でした(苦笑)
南雲は一心さんの様に自己犠牲をするタイプ何ですよ。
どことなく俺と似てたりww
そして何よりも兄を誰よりも大事にしてる感じが良いんですよねw
やっぱり兄弟ですから「○雲」と着いた方いいかなとwww
またコメントしてくださいw
05.泡沫に消える。
翌日、南雲は八雲の所に行く前に一心の元に居た。
<お帰り南雲お兄ちゃん!>
と幼稚に脳内に響く声は奈緒のものだった。
「奈緒只今ーw」
と南雲もその頭を撫で抱っこする。
「おや、誰かと思えば・・・」
「叔父さんご無沙汰しています。」
「にしても来るなら連絡してくれれば茶でも出したのに。」
「いえいいんです。」
とぎこちなく南雲は一心の言葉を否定する。
「・・・そういえば叔父さん。一つ聞いていいですか。」
「?」
「斉藤 梓・・・否、母はどんな人でしたか。」
「親切だった。そうとしか今は言えないね。」
「じゃあ何で俺にだけ虐待をしたんですか。八雲には優しく。俺には厳しく殺す気で。・・・何ですかこの差」
と南雲はキツく追及する。
「・・・解らない。」
「そうですか。。すいませんでした。奈緒。また来るから。今度は雪合戦したりしようね。」
と不安気な顔をする奈緒に南雲は頭を撫でてやった。
<むちゃしないでね?>
と不安気な声が辛い。
強姦に遭った母の娘だ。
勝手に消えたりされるのは嫌だろう
だから不安を掛けない様に撫でる。
と南雲は足早にと八雲の所へ向かった。
※
「また君か。」
「何よ。悪い?」
「何時から君の部屋になったんだ?」
と相変らず八雲は眠たそうに眼をこする。
それを晴香は見て内心は苦笑している。
八雲と会って早1年半。
初めて会ったのは
美樹についてと
自分の姉について
続いて
詩織について。
更に
トンネル事故等について
木下先生や色々・・・
もう大学最後の年になってしまった、そう気がすると何だか胸が切ない。
晴香は切ない思いを堪えながらその場にいた。
ガチャリ
「お早う。。。。」
と妙にテンションが低い南雲に八雲はチラリと睨む。
「え、な、南雲君どうしたの?」
「ううん。何でもないよ。只お菓子が無くって。だからwwww」
と苦笑する。
「で、如何したんだ。南雲にしては意外だ。」
「別に。。。暫く長野に行くつもりだからちょっとお別れを言いに。」
「!?え、なんd「晴香ちゃんには言えない。そう結構前に忠告した筈だよ。」
と南雲は眼帯を取り、蒼い瞳をそのまま出したままに部屋を後にした。
ハラリ
「っん・・・?」
と八雲は目の前に落ちた物を拾おうとソファから手を出したが勢いで堕ちた。
ドシン
「っく・・・」
と八雲は地味に涙目にその落ちた物を拾った。
(これは・・・)
と八雲は血相を変え、外に向かおうとした。
「え、八雲k「君は来ないでいい。今から南雲を追う。。。兄弟じゃない君には関係ない。」
と八雲は早々と出て行った。
と晴香は先程八雲が拾った物を見る
と眼には涙がたまっていた。
『暫く探さないでください。
とは言え家出じゃないです。
只、何故母親が俺にだけ虐待をしたのか。その理由がしりたいだけで。』
と南雲の字だった。
それで晴香は泣き崩れそうになった。
どうして、自分を犠牲にしたり盾にして八雲や私を守ろうとするのだろう__
※
「後藤さん、石井さん申し訳ないです。」
「何言ってんだ。昔からの仲だろ。」
と後藤は南雲の肩を叩く。
「・・・でも何でだろう。何と無く母親は操られてるそんな気がして、そう思うたびに右眼が痛くなる。・・・何でだろう。」
「知らねぇよ。んなもん。其れを調べるために行くんだろ。」
「まぁそうですが。。。」
「取り敢えず長野へ向かえばいいんですね?」
「さっきから言ってるだろ!」
と後藤はそんな石井の頭を叩く。
「・・・後藤さん。石井さんを大事にしてあげてくださいよ。可哀相です」
「うるせぇ!」
※
「ハァ・・・ハァ・・・」
八雲は走っていた。
南雲を追って。
「。。。糞!!」
と八雲はとあるところで立ち止まり声を上げた。
その場所は・・・
長野のとある倉庫だった。
以前自分が捕らわれていて南雲や晴香が助けに来た場所。
「・・・ココにはいないのか。」
と八雲は早々と去ろうとしていた。
が、
ビュオ!
「っ!!」
と風を切る音がし、ドラム缶の裏へ隠れる。
頬を掠ったのは如何やら刃の様だ。
頬から紅い鮮血が滴る。
「君の事はよく知ってるよ。」
「・・・誰だ。」
「私は木尾 杷些だ。」
「で、何の用・・・」
「いや忠告をしに来たまで。南雲は梓の事を求めながら虐待をした理由、あの日の過去を捜している。」
「!!アンタが何で知ってるんだ!」
と八雲の眼が揺れていた。
心も揺さぶられ。
自分が追い求めてる物を淡々と男は言った。
「南雲がお前を庇ってる訳は好きだからというわけではない。その他の理由知りたいか?」
続
06.南雲の過去