二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 自分探し 【銀魂】 ( No.118 )
日時: 2011/05/14 22:49
名前: 海苔 (ID: c6qcjh7E)

ど、どうも。主人公の香音です。
なんでおどおどしてるかって? だって長い間、会ってないものだからね……。

とりあえず。
場面が屯所だったり町だったり、目線が私や総梧ならぬ第三者だったりと。あちらこちらで見にくいかもですが。
いつの日かの最後まで読んでいただけたら嬉しいなーと思います。

では四十四訓いってみよう!




第四十四訓 言い訳をしていいのは学生まで




「それにしても、どこ行くんですか?」


無理矢理つれて来られて「少しお茶でもしましょう」と近所の茶店なう。あ、フォローしてね。
音成さんはお茶を一口すする。


「秘密」

「せめてものヒントを!」

「そうねぇ。しいて言えば、あなたは知っているはずよ」


私の知ってるところ?
頭はうーむと唸って、口はもごもごと団子を食している。

その数分後。着いたとこはもちろん私の知っているところだった。

——


「あぁ……。ここですか」

「もちろん知っているでしょう?」


店の真ん前に立って高々と掲げられている看板を見上げる。『万事屋銀ちゃん』知らない人はいないだろう。

カンカンと階段を鳴らしてピンポーンとチャイムを押したが、出ないもんだから連打をする。
しばらくして、中からだっるそうな声が聞こえて扉が開かれた。


「うるっせぇんだ——」

「はろー」


片手を挙げて、ひらひらと振る。
心底驚いているのか、銀さんは開いた口がふさがってない。隣では音成さんが会釈をしていた。

中に通されてソファーへと座る。久しぶりにここ来たなぁ、なんてのんきなことを考えていると湯のみが二つ置かれた。ほこほこと湯気を立てていて、とても熱そうだ。
そして向かいに万事屋メンバー。


「どういったご用件ですか?」


手馴れた動作で新八は訊ねる。
それに比べて横の2人はジャンプ読んだり、音成さんが渡した団子を貪り食ったりと……仕事しろよ。


「ある人を探して欲しいのですが……」

「隣にはるかがいるのに俺たちに頼んでいいのか?」


銀さんは顔を上げて私をチラリと見る。
飲みかけていたお茶を置いて、慌てて首を横に振って否定をする。


「いやいやいや、真選組=警察=何でもやりますよ、じゃないから。人探しとか一番苦手な分野なんだから!
私の得意分野は昼寝、サボリ、アリバイ工作だから!」

「それってダメじゃねーかああ!!!」

「うるさいアル」

「……とりあえずお願いできますか」


彼らの答えはもちろん了解だった。

そして音成さんは懐から一枚の封筒を出して、中の紙を取ろうとしたとき——


「じゃあ、はるか。あなたは帰りなさい」

「はい。……はぁ!?」


笑顔のまま私は固まった。