二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 自分探し 【銀魂】  −流砂篇− ( No.128 )
日時: 2011/05/27 20:09
名前: 海苔 (ID: c6qcjh7E)
参照: 一番くじ、どこにもねぇww

第四十七訓 流砂っつっても結局は流れる砂だから



指定された場所までいつものように走って移動。
傍からみたら爽やかにランニングかしら、と思われるような達成感のある笑いを浮かべるが。


「……っ、とお、い、んだ……よっ!」


ゼーハーと息を切らす中、隣では自転車に乗ってメガホンを構える総梧。


「なにやってんでぃ。そんなのろのろ走ってたら日が暮れちまうぞ」

「ばっ……! おまっ、ズルしてんじゃ、ねーよ!」


酸素が足りなく足はおぼつかなくて、ぶっ倒れそうな状態。
しかもマスクなんてしてるもんだから余計に息がしづらい。その上くしゃみが出るってんだから、何これイジメ?


「死ぬ気で夕陽に向かって走れ——っ!」

「まだ、夕陽じゃなっ……ぶっくしょん!」


タイミングがいいのか悪いのか2人同時にくしゃみをしてしまう。
直後、総梧は自転車を止めて——私は足を止めるが


「お前の走り方って変だよな」

「寝癖ついてる」


口は勝手に動いてしまうのだった。

その後。総梧ともめながら場所まで着くと、ほうきを持っている狼刀と翡翠に現状を尋ねた。


「ここが流砂の被害が一番大きいとこだから、まずこの近辺を僕と翡翠で掃く」

「次に集めたものを春様が持っていき、大きいごみを終様が分別します」

「さらに残ったものを裄乃と穂乃嘉がふるいにかける」

「そして。あのキラキラと、きめ細やかな砂こそが今回の事件の大元です!」

「流れるような説明どうもありがとう」


お礼を言ってそのまま私はふるい組の様子を見に行く。
しゃがみこんで黙々とではないが、ちゃんと仕事をしていることに感心した。


「どーよ。そっちは」

「あっ、はーぴょん! 遅かったねー」

「それについては触れるな」


裄乃は袋にふるった砂を入れて、穂乃嘉を待っている。
穂乃嘉の方に目をみやると砂は残り少しだった。


「……っとー。よし、おわり」

「んじゃ持っていくよ」


ふるい終えたばかりの砂をこぼさない様に入れて口を閉じる。



どうやら隊長が来たばかりだと言うのに仕事は終わりみたいだった。