二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 自分探し 【銀魂】 ( No.14 )
日時: 2010/10/25 21:25
名前: 海苔 (ID: WIggsYMd)

第五訓 歴史の偉人とかもう居ないんだから憶えても意味ないと思う





「覚えたか、じゃあ問題」





次の日から私は真選組副副長をやることになりました。



が、はっきり言って朝から勉強してます。
沖田さんと一緒に。


何の勉強かって? えっと、あれだよ。
歌舞伎町に居る悪い奴らみたいなの。
例えば、テロリストやテロリストやテロリスト……みたいな?

テロリストしかいねーじゃんって思ったやつ今すぐ手上げろ。俺が叩斬ってやる。
というか、まだテロリストしか知らないんだよ!
あと攘夷志士だかなんだか……。



「デデン、第一問。長髪がうざったらしいやつは?」



やばい。問題始まってるし。あと口で効果音言ったよね。
長髪がうざいのは確か……。


「か、桂小太郎」

「桂小太郎ですが」


引っかけ!? そんなのあり!?
クイズ番組でのよくあるパターンだよ。
最後まで問題は聞かないとだめだね。




「誕生日はいつでしょうか?」





し、知るかぁぁぁっ!!!
知るわけないでしょ、そんなの!


「えっと……」

「3、2、1。はい、時間切れー」


時間制限とかいつ言ったのさ!
ルール説明とかないのかよ、このクイズは。


「答えは6月——っと、そろそろ見回りの時間か」

「最後まで言おうよ、ココまで来たら気になるわ! しかも一問目で終わったし!」

「はるか、細かい女は嫌われまさァ」

「女じゃねーから!」


——



それにしても、平和だね。歌舞伎町ってのは。
見回りってもっと大変なのかと思ってたら、意外と軽い感じで出来ちゃうし。



「ね。沖田さん」

「なにが? じゃあココからは別行動で。
 俺は河原の方見てくるんで、はるかは町のほうを」

「はーい、わかりましたー。
 あっ沖田さん。サボらないでくださいね。土方さんに言われてるんですから……」



沖田さんのほうを振り向いた途端、彼の姿はどこにもなかった。

早。待ち合わせとか言ってなかったけど、とりあえずは見回りしますか。


そして角を曲がったとき。私は誰かとぶつかった。




「うぉっ!?」「うわっ!?」




バサッと何か重いものが落ちた音がして、慌てて目を開けると。そこには銀髪のお兄さんがいた。

少し遠くに今週号のジャンプ。さっきのバサッはそれか。立ち上がって、それを拾う。ちょっと砂がついてるから払った。


「おにーさん、おにーさん。ジャンプ落としましたよ?」

「っと、すまねぇ……」


まだ地面に座っているお兄さんにジャンプを差し出した。



手と手が少し触れて、目が合った瞬間。
お兄さんの目には驚きの色が混じっていた。










「はるか……?」










時が止まった気がした。