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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 自分探し 【銀魂】 ( No.149 )
- 日時: 2011/11/01 22:34
- 名前: 海苔 (ID: c6qcjh7E)
遅ればせの月見団子に、かけたお月様。
お団子をめぐる戦いを見つつ、わたしはオレンジジュースをすすってた。
縁側で、まぁ月が綺麗だこと、なんて突っ立っていたら。
背後から投げられたザキがドーンの、巻き添えくらって池へドボーンで
風邪引きましたってな。
第五十七訓 風邪とかで学校休むとテンション上がる
「うぉ……気もち悪ぃ……」
冷えピタをおでこにはって布団にくるまるけど。
熱いんだか寒いんだかわからなくて、食欲がわかず頭が重い。
頭の痛みと格闘していると障子が開かれる音がした。
「……誰ですか。入るときは声かけろや」
布団にもぐったままたずねるが返事が無い。
もそもそと顔だけ出して見上げると、そこにいたのは。
「げ、土方さん」
「げ。じゃねーよ。それよりお前風邪ひいたって本当か」
「本当です。いくら私でも風邪くらい引くよ。まさか働けとかいいますか」
否定の意味を込めて布団をかぶってまるまった。
しかし返ってきた言葉は意外なもので。
「——今日は1日寝てろ」
「…………」
「おまえみてぇなのは寝れば治る性質だからな。そのかわり絶対外でかけようとか考えんじゃねーぞ」
それだけ言い切ると障子がまた静かに音を立てて、床の軋みが遠ざかっていった。
+++
何かの気配がして目が覚めた。
あのあとからどうやら眠っていたらしい。腕に冷たい感触がして触ってみると冷えピタが。寝像悪いな、自分。
「む……」
もそりと体を起こすと美味しそうなにおい。
ぼやけた目を擦ると目の前にいるのは、小さななべを抱えた総梧。
「おかゆとは風邪って感じがでるじゃないか、おっきー!」
「意外と元気みてーだからいらねーな」
「げほっげほ、のどが痛いー」
総梧はそんな私を見て何か言いたげそうだったけど、やがて座り込みおかゆをよそりだした。
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