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第一訓　最初って何書けばいいのか詰まってしまう



目が覚めたときには誰もいなかった。


そして記憶もなかった。


さらに女になっていた。


もちろん驚いた。




————それから、数年。


俺は、間違えた。僕は、違うな。私は様々なことを知った。



誰もいなかったことは、家が火事になったからで。


記憶がなかったことは、そのときのショックらしく。


女になったのは、右肩にある蝶のような痣で。
(あれ、これじゃ某動画サイトの歌のタイトルだ)



とりあえず、私は江戸の歌舞伎町の真選組というところに行くことにした。

警察なのだから事件のことは全部載っているだろう。
しかし、噂によると『幕府の犬』とかいわれているみたいではないか。大丈夫なのか新選組よ。
オマケに女人禁制らしい。

お先は真っ暗だ。事情説明しても入れてくれるのやら。


悩みは膨らむばかりだが、足はしっかりとそこへ向かっていた。