二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 自分探し 【銀魂】  −日記篇(?)− ( No.21 )
日時: 2010/11/19 23:40
名前: 海苔 (ID: PJWa8O3u)




「うおおぉっ!!! 写真んんん!!!」






第十一訓 見た目より中身






ひらりひらりと宙を舞い、ふわりふわりと落ちてこない写真。町の人たちがチラチラと私のことを見ているのは承知している。

やばい、息切れてきた。苦しいし。ノートは邪魔だし。
何これ、呼吸困難とかで死ぬんじゃないの自分?

あと少し手をのばしたら届きそうなのに、びゅうと風は吹いて飛んでいく。そして写真は路地裏へと入っていった。


「よっしゃっ!」


走りながらガッツポーズをしている私は“痛い子”と思われているけど、もう知るか。プライドはとっくに捨ててある。
路地裏なら行き止まりとかで写真拾えるぜ、うっひょほい!



人の目から逃げるように路地裏へと入った。


——


「んー。ここらへんだと思うんだけどなー」


路地裏といっても広いものでして。見失っちゃったから、大体の場所で探してみる。

どうしよう。無くしちゃったら手がかりなくなっちゃうよー。刀くらいしかないよー。誰かーヘルプミー。

とぼとぼと私は歩く。さっきまでのテンションは何だったんだろう。やべ、目から何か出そう。




「さっきから何か言っているが、どうした?」



「ちょっと探し物を……」



「何を無くしたんだ? 俺も手伝おう」



「はい。写真を無くしました……」



「……もしや、半分焦げている写真か? それなら先ほど俺が拾ったぞ」



「本当ですかっ!?」




見知らぬ人と顔を見ないでの会話。



後ろを振り向くと笠を深くかぶった男の人。顔が良く見えない。

しかし手には私がプライドを捨ててまでも探したものが。



「こっ、これです! ありがとうございます!」


「いや困っている人がいたら、助けるのも攘夷志士として大切————」



笠を取りつつ話す男の人だったが、顔があらわになった瞬間言葉が途切れた。









「真選組!? いや、はるか!?」








言葉を失った。


え、桂小太郎じゃん。俺敵に礼しちゃったじゃねーか。とりあえず捕まえるべきか。

刀に手をのばす。





「かつ……むぐぅ!」





手で口をふさがれた。


取り押さえられんの早くね!? 自分でもびっくりだよ。名前もいえないほどって、どんなだよ。




「いくらはるかとはいえど、いや真選組か? まぁ、とにかく。騒がれたら困る身でな。小声で話を続けるとしよう。

 とりあえず次回へ続く!」


桂は人差し指を立てどこかに向かって指をさした。





つーか、こいつ勝手に終わらせやがったぁ!!!













え、まじで終わり?