二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 自分探し 【銀魂】 ( No.27 )
日時: 2010/12/05 22:28
名前: 海苔 (ID: C2h0WdVv)
参照: 何をしたら俺の心は満たされるのだろう

第十五訓 ダラダラしすぎて未だに十五






私は正座をしている。


目の前には難しい顔をしている土方さん。ふわりと煙が辺りを漂う。


一対一で静寂が続く。ただただ時間が過ぎるばかりだった。




つ、つらい……! 苦しい、空気が重すぎる。
大体この小説“ギャグ99,9。残りシリアス的な何か”じゃなかったの!?
こんなシリアスムード初めて……。





「香音。お前リーダーとかそういうのに興味はあるか」





ムードつぶれた。
良くこんな中言えますね。さすが副長。


「って、リーダー? まぁ興味はありますけど」

「そうか。なら……」

「奈良?」







「お前が隊長だ」






「はぁっ!?」


小ボケをスルーされて返ってきた言葉が隊長だ? 何この1のボケに対して100の驚きは!?

それより隊長ってどういうことだ。沖田さんはどうなるんだよ。


「声出てるぞ」


土方さんはため息を付いた後、事の成り行きを話し始めた。


「簡単に言うとだな。お前には仕事がなさ過ぎてひどいから、これは独立でもさせるかという話だ。ちなみに俺はもちろん反対したが、あの人たちが話を聞かなくってな」

「ど、独立って。仮に隊を作るとしても人員はどうするんだよ。まさか俺がスカウトして来いとかなわけ……」


土方さんの目は宙を泳いでいた。
目を合わせる気がねぇってことは、嘘だろ。

目を合わせないまま立ち上がり、部屋を出て行こうとして。去り際に一言。




「諦めろ」




スパンと障子が閉まった。