二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 自分探し 【銀魂】 オリキャラ募集中 ( No.45 )
日時: 2010/12/09 19:54
名前: 海苔 (ID: 6afFI3FF)
参照: 何をしたら俺の心は満たされるのだろう

「…………」

「なに初っ端から黙り込んでるんでィ。もう始まってるぜ?」

「わかっちゃいるよ。だけど、まさか、まじで」


スゥと息を大きく吸い込んで叫んだ。


「ポスター貼って3日で来るなんて思ってねーからぁっ!!!」





第十七訓 暗く考えようと思っていても頭のどこかでは明るく考えちゃう





初日はソワソワしてて、2日目は諦めてたけど頭のどこかでは(実は来るんじゃね?)とか思っててさ。
マジで来るとは考えてなかったぜ。


「つーわけで、どうしよう総梧」

「どうしようも何も隊長ははるかだろ。それと、やっと敬語抜けてきたな」


ポスターを貼って帰ってきた日にいきなり「今日から敬語禁止」なんて言われちゃ困るよ。まったく。


改めて目の前にいる4人を見てみる。



一番右の男の子(女かな)は目つきが鋭く、もたもたしてる私を睨んでいるように見える。

その隣の女の子は栗色のセミロングの髪を黒のピンで留めているおとなしい子。

さらに隣の女の子は総梧の幼馴染らしく、数分前やってきて「仕事していい?」と言い出した。

そして一番左の袴の男の子は耳と尻尾が生えているショタっ子で。




「どうしたらいいかな」

「さぁね。俺は見回り行くんで、とりあえず自己紹介とかでいいんじゃねーの?」


なるほど自己紹介か。
さすが一番隊隊長ですね。やべ、敬語使っちゃった。

総梧が歩き出したと同時に、私は部屋へと4人を連れて行った。


——


「という訳で。自己紹介をしたいと思います」


うわー。こういうの苦手なんだよなー。
司会とかってキャラじゃないし。むしろ茶化すタイプだから。

それぞれ好きなように座りながら、唐突に手を上げたのは総梧の幼馴染ちゃん。


「自己紹介はいいけどさ。まず隊長さんから言ってよ」


やべー。こっちにふられてきた。
背筋を正した時、土方さんに言われたことを思い出した。



『自己紹介するときは自分が本当は男だって言うなよ』

『え? なんでですか?』

『面倒だからに決まってんだろーが』



“面倒”という言葉で片付けられたことは忘れるとして、私は自己紹介を始めた。


「私の名前は香音 はるかです。訳ありで真選組に入っている17歳です。
 この隊の隊長になります。えーっと基本マイペースなので、どうかよろしくお願いします」


礼をして拍手が起こる。よし、噛まなかったぞ。

そのまま右手を皆のほうへ向けて話を進める。
正座をしていた目つきの鋭い男の子(?)と目が合った。やっぱり睨んでるよ……。平凡だったかなぁ。




少し考えた瞬間、男の子が口を開いた。