二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 自分探し 【銀魂】  −オリキャラ篇− ( No.53 )
日時: 2010/12/24 21:06
名前: 海苔 (ID: 58y6MThT)
参照: 何をしたら俺の心は満たされるのだろう

「第二十訓 志望校は銀魂高校だよ!とか大声で言うな





はるかと別れた後、俺は見回りと言う名のサボりへ出かけた。



え? 見回りが多いだって?
しょうがねーだろ海苔なんだから。……納得してくれたみたいですねィ。

とりあえず続きを。



そしたら道端にダンボールがあって、小さなガキが居た。猫みたいに丸くなって眠っている。
面白そうだから俺は声をかけてみた。


「おい。お前こんなところでなにやってんだ?」

「ん〜……? なにって寝てるんですけど」


ガキは眠たい目をこすりながら答えた。
なんだこいつ。屈んで目線を合わせて話を続ける。


「こんなとこで寝るもんじゃねぇよ」

「にゃらば、お兄さん。僕のこと拾いませんか?」

「は? 拾うって——」


ぼんぼんと空の箱を叩いた音がして視線をそっちへやると、ダンボールの箱に『拾ってください』と書いてあった。


「どうしますか? 拾うか見捨てるか。僕としてはここの人たちは優しいし、ご飯もくれる。この近辺だとちょっとした有名人だ。
 だけど少し物足りないんですよ。スリルがないっていうか……」


ニコニコと笑いながら言うもんだから、感情が読み取れない。
ダンボールの中で二本の刀が見えた。柄の部分が傷付いている。相当使っているのだろう。ということは、それなりに強いだろう。




「拾ってやろーか?」





 と言うわけで連れて来た」



「……沖田。前から思ってたけどお前、バカだよな」


終は大きくため息をついた。
つーか一応上司に向かってバカはねーだろ、バカは。

ぐるりと部屋を一週見回す。

はるかは障子の近く叫び声やらうめき声を上げていて、それを春がなだめている。
そして少し遠くで裄乃は腹を抱えて笑っていると、翡翠がお茶を運んできた。


「どんだけショック受けてるんでィ」


翡翠の淹れた茶を飲む。あ、うまい。
はるかは顔を上げて、手を開けるくらい開いて大声で


「これぐらいだよ!」


叫んだ。

……俺よりこいつのほうがバカだと思う。


「それでその子どーするの?」

「確かに」


まともな意見を春たちが言う。やっぱり呼んで正解だったな。

香音隊(勝手に命名)は好き勝手に意見を上げていく中、正座をして無口だったガキが立ち上がった。




「僕、ここで働きたいんだけど」




ぴたりと静寂が訪れ、頭のどこかでこいつの名前聞いてねーやとか思ってた。