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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 自分探し 【銀魂】 −オリキャラ篇− ( No.54 )
- 日時: 2010/12/24 21:15
- 名前: 海苔 (ID: 58y6MThT)
- 参照: 何をしたら俺の心は満たされるのだろう
総梧がつれて来た子は終始笑顔のままだった。
笑いながら「ここで働きたい」そう言った。
みんなの視線は私——隊長に向けられている。
ここで何か言わなきゃ話し進まないよなー。年賀状書いてないなー。おなか減ったなー。おっと、邪念が。
軽く深呼吸の後、
「私は、いいよ。その子がいても」
みんなに告げた。
第二十一訓 年賀状はお早めに
その時土方さんが入ってきた。手には大きなダンボール。
「お、まとまったみてーだな」
「「うげ、土方」」
「どーしたんですか」
「初仕事だ」
「「うぇー」」
「まじですか」
「あぁ、まじだ」
「「本気とかいてマジと読む!」」
「総梧、春。お前らいい加減にしねーと殴るぞ」
ダンボールを置いて去り際に、仕事内容を軽く説明。
長かったため、簡単にまとめると『誘拐された娘を助け出せ』とのこと。場所は町外れの廃墟。
ダンボールの中にはみんなの隊服が入っていた。
数分後。立派になった。すっげーさまになってる。
なんか私より着こなしてる気がしてきた。そしてふと疑問を口にする。
「……あれ? 猫耳が2人いるんだけど」
「え、あぁ。これですか?」
私の目に映るは翡翠と沖田の拾ってきた子の頭に猫耳。ぼーっと見つめて、あれはパーカーだと理解する。
納得して
「さて、みんな行くよ!」
隊服の裾を翻し行こうとした時。1つ思い出した。
猫耳パーカーの子に言った。
「君、名前は? 私ははるかって言うんだけど……。好きなように呼んでいいから」
「にゃはは、噂どおりの人ですね。僕は狼刀ですよっと! はるか、これから世話になるな!」
ニコニコと元気よくしゃべる狼刀はかわいかった。僕っ子かぁ〜。いいね。
顔を上げて小さく頷き、改めて初仕事へと向かった。
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