二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 自分探し 【銀魂】 −オリキャラ篇− ( No.56 )
- 日時: 2011/01/11 19:57
- 名前: 海苔 (ID: 7jEq.0Qb)
- 参照: 何をしたら俺の心は満たされるのだろう
第二十二訓 現実とは理想通りに行かないもの
「さて、と。どうするか」
腕を組んで考えよう。足りない脳みそをフル回転させよう。どうしましょう。
前回のお話道理、私たちは『誘拐された娘を助け出せ』というミッションをこなしている途中。廃墟にやってきたはいいものの、どうやって助けるか。
「という訳で作戦会議しまーす」
「考えてなかったんだ! やっぱり!」
「やっぱりって何!?」
「つーかもう少し静かに話そうか」
なんかいいね。こういうの。
みんなでバカやって、それを止めるクラスメートみたいな?
……厨二病みたいだ。やめよ。
集まれーぃ、なんて抜けた言い方をしたら「締まりませんね」と春に言われた。自重スキルも身につけなきゃ。
「じゃあ……アレ? 耳付きコンビどこ行った」
「狼刀たちなら、そこにいるぞ」
後ろを振り向けば2人は窓から中の様子を眺めている。
情報収集かー、えらいねー……って。
「何やってんの!?」
グイと慌てて2人を引き寄せる。
そして狼刀は平然と、翡翠は少しうろたえた様に話した。
「作戦立ててたんですよ」
「中の様子、人の数、廃墟の間取り——すべてを頭の中で考えて、立て終わった」
「た、ておわっ……は?」
「はる、落ち着け」
「こういうときは深呼吸をするといいのである」
頭の中がぐるぐるしてきた。よくわかんね。
落ち着いて深呼吸をする。ふー……、よしっ。
「じゃあ、その作戦——説明して」
「りょーかいっ」
狼刀は手を上げ、敬礼のポーズをとった。
——
「……すごいな」
「本当にそれで平気なのであるか」
「おー、まとまっている!」
「僕も手伝いました!」
「すっげ。でも大丈夫なの?」
それぞれが驚きの声を上げ、私は心配をする。
もーさー、まじでこの子何者なのー? 総梧、いい人材見つけてきたわー。今度焼きそばパン買ってやろう。
「僕の計算に狂いは無いのだ!」
にこりと笑った。
それを合図のように私たちは立ち上がり、窓ガラスを蹴破った。